「今、転職や起業を考えている」というARIA世代は、38%(編集部調べ※)に上ります。安定も、それなりの地位もあるけれど、それでも新しい一歩を踏み出す人は、何をてんびんに掛けて、何が決め手で起業の道を選んだのか――。ARIA世代の起業家に包み隠さず語ってもらいます。今、最も注目を集めるスタートアップの一つで創業CEOを務める加藤史子さんの濃縮3回シリーズ。最終回は、自分にも起業ができるのか迷うARIA世代に贈るアドバイスを中心に紹介します。

(1)「10億円は難しい」からリクルートを辞めた
(2)輝かしい経歴の人をありがたく採用した末路
(3)スタートアップ起業に向くのは「発燃性の人」 ←今回はココ

Q 起業に向く人、向かない人の条件は?

―― 40歳でリクルートを飛び出して起業した加藤史子さんが思う、起業に向く人、向かない人の条件は何でしょう?

加藤史子さん(以下、敬称略) 「踊るあほうに見るあほう、同じあほうなら踊らにゃ損」という言葉に対して、その通りだと思える人は起業に向いていると思います。起業家は、基本的に誰からもモチベートされることはありません。次々とつらいことや苦しいことが起きる中でも、「これがやりたい」「これをやることが楽しい」という気持ちが衰えないことが大切です。起業家に向くかどうかは、自分の中に情熱を燃やし続けられるだけの「燃料」のようなものがあるかどうかを見極めることが重要です。

「起業家に向くかどうかは、自分の中に情熱を燃やし続けられるだけの『燃料』のようなものがあるかどうかを見極めることが重要です」(WAmazingの加藤史子CEO)

 起業家への向き、不向きを考えるには、人を情熱のタイプで分ける考え方が分かりやすいと思います。京セラ・第二電電(現KDDI)創業者の稲盛和夫さんは、人のモチベーションや情熱を「火」に例えて、次のように分類しています。