2020年2月18日、日経ARIAは創刊1周年を迎えました。創刊直後から、「学び直し」をしたという方の体験談が、同世代の読者のみなさんからとても大きな反響をいただきました。次の仕事につながる資格を取るための勉強、新しい自分を探すために大学院へ進学、あこがれていた留学を実現…。人生はまだ折り返し地点、新しい扉を開く何かを始めたいのだ、というこの世代の女性たちの「学び欲」を強く感じました。特によく読まれた記事を紹介します。

あの人の学び

真矢ミキ 53歳で高卒認定受験「人生の穴を埋めたい」

「人生を懸けた学び直し」特集に登場してくれた真矢ミキさん。53歳で挑んだ高卒認定試験の勉強は、塾通い、満喫ごもりと、まさに受験生。きらびやかな世界で活躍しながら「学びたい」という気持ちがくすぶっていたという一面は共感を呼びました。その後5回にわたった連載も、仕事に対する姿勢や母の介護、夫婦の話など、心に響く言葉が満載でオススメです。


荻野みどり 経歴がまったく美しくない それが私の強み

10代からいろいろな壁にぶつかりながらも、時には方向転換をし、決断を重ね、突破口を探し続けてきたブラウンシュガーファーストの荻野みどり社長。「自分でアイデンティティーを掘り下げていかないといけなかった。今では、それが強みだと思っています」と語る荻野さんの「レジリエンス力」に迫る連載です。全6本、ぜひ読んでみてください。


菊間千乃「40代からは、何をやるかより、誰とやるか」

アナウンサーを辞めて一念発起、法学を学び直した菊間千乃さん。学び続ける極意は、自分にご褒美を用意したり、ときには全力で遊んだりすることだそうです。現在は弁護士として活躍しながら、ワインについて教えたり、ゴルフ雑誌で連載したり。「遊びや学びは働くへと自然とリンクしていきます」と、豊かで充実した日々を送る秘訣を明かしてくれました。


「高卒のモデル」だった40歳が弁護士になろうと決めた

高卒でモデル出身のMANAMIさんが法律を真剣に学ぼうと考えたのは、美容業界で働いていたとき。法律知識がないために、損をしている人を多く見てきたからでした。大学の法学部の通信教育課程から始め、やがて合格者の狭い通学への転籍を勝ち取り、今は弁護士資格を目指しています。無理かも、とウジウジする暇はないという言葉は、勇気を与えてくれます。


コーチングの学び直しは「一生現役」のための未来投資

60歳を過ぎても世の中の役に立つ自分でいたい。そう考えてコーチングの学び直しを始めたのは、SCSKで部長職を務める堀田真杉さんです。学んだ知識をすぐに試せるのは、大人の学びのいいところ。コーチングの学びは、仕事での自身の姿勢にもよい影響を与えたそうです。「75歳まで働き続けたいので、ここで本格的にコーチングを学んだことは良かった」と振り返ります。


私たちになぜ学び直しが必要か

40代で学びから逃げると「仕事人生を全うできない」

40代で学びから逃げると「仕事人生を全うできない」ーー。刺激的なタイトルもあり、非常に読まれた記事です。実際の内容も耳が痛い言葉が並びます。学ぶことは自分で決める、自腹が基本、知識を詰め込むだけではダメ、等々。立教大学教授の中原淳さんには、その後、ARIAアカデミーでも大人の学びについてさらにお話を伺っていますので、そちらもぜひ。


大学での学び直しが今必要な理由 何を学ぶ? 費用は?

100歳まで生きる時代に、23歳くらいまでに受けた教育で十分なのでしょうか――ドキッとする言葉です。国も力を入れている「リカレント教育」。いざ大学で学び直したい! と思ったとき、学ぶ先や講座にはどんな種類があるのでしょうか。費用のサポートは? 実務家による授業、討論や体験活動を重視する「BP」講座って何? などを詳しく解説しました。


河合俊雄 自分は必ずしも、自分の内にはいない

他人の目を常に気にして、SNSにアップする際にも、出過ぎないように自分を抑え込むーー。そんな現代人への処方せんは「自分を緩めることで、パッと出てきた自分を見つける」。探さないで、自分から自然に出てくるものを見つける。それができると、これまで上司や夫に言えなかったことが平気で言えるようになったり、本当にしたいことに出合えたりするそうです。