日経xwoman秋のオンラインセミナー祭り2022開催

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日経WOMAN×ARIA 妹たちへ

妹たちへ ジェーン・スー 最初の火種を消すと致命傷に

就職氷河期の不当な扱いも「そういうもの」と諦めてしまった


人生には思いもよらぬことが起きるもの。肩の力を抜いて柔軟に「私の生き方」を見つけていこう――。先輩たちが半生を振り返って贈る、珠玉のメッセージ。日経WOMANの看板リレー連載を、ARIA読者にお届けします。幼いころから「普通」ではない自分を恥ずかしく思ってきたジェーン・スーさん。社会に出るタイミングで、自分なりのはみ出し方を見つけます。

(1)私はずっとはみ出してきた
(2)最初の火種を消すと致命傷に ←今回はココ
(3)フラフラした経験がジェーン・スーを生んだ


ジェーン・スー
コラムニスト・ラジオパーソナリティ・作詞家
ジェーン・スー 1973年東京生まれ、東京育ちの日本人。コラムニスト・ラジオパーソナリティ・作詞家。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。2013年に発売された初の書籍『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)は、発売されると同時にたちまちベストセラーとなり、La La TVにてドラマ化された。2014年に発売された2作目の著書『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。他、著書に『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

 27年も前のこと。就職活動を始めようとしたら氷河期だった。当時は新聞の見出しに踊った文字を見てショックを受けたけれど、今考えてみると、随分他人事な言い回しをされたもんだなとあきれる。「氷河期」って。絶滅前提の話ではないか。

 バブル経済の恩恵をまるで授かれなかったことは百歩譲って飲み込むとしても、私はベビーブームのときに生まれてしまったので、間口が狭い上に人が多かった。当時はネットが十分に普及しておらず、希望する会社へ面接や試験を申し込むにも一苦労。電話帳ぐらい分厚い就職雑誌に付いていた資料請求用のはがきをミシン目から1枚ずつ切り離し、大学名と住所と名前と、簡単な志望動機のようなもので空欄を埋めてから送らなければならなかった。もちろん手書きだ。最低でも100枚くらい書くのが妥当といわれていた。

 資料請求用のはがきはエントリーシートでもなんでもない。私のような女子大在籍の学生は請求しても資料が届かないとは聞いていたが、事実、3分の1も戻ってこなかったと思う。共学の有名校に在籍する友人には、ちゃんと届いていたというのに。

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