キャリアを積み上げてきたARIA読者にも、「あの人はどんなやり方で成果を出しているんだろう?」と気になりそうな人から、うまくいくコツや失敗から学んだことを聞く、この連載。笹木郁乃さんは企業のPR担当としてマットレスと鋳物ホーロー鍋を人気商品に育てた後、副業期間を経てフリーのPRプランナーとして独立します。顧客を一人、また一人と増やした具体策や、講義形式のPR塾の人気を高めた秘訣を、詳しく教わりました。

―― 鋳物ホーロー鍋のバーミキュラの売り上げ回復を支えた後(前回記事参照)、フリーのPRプランナーとして独立したのはなぜでしょう?

笹木郁乃さん(以下、敬称略) バーミキュラはもともとユーザーの評判も良かったので、PRでその良さが改めて伝わるとすぐに売り上げが回復しました。この経験で、私は自分が身に付けたPR手法が間違っていないと確信を持ち、もっと多くの企業の役に立ちたいと考えました。お手本になりそうな起業家を探すと、SNSを利用して起業している女性が結構見つかりました。自分に関する情報を発信して、ファンを増やし、自分のやりたい仕事を上手にやっている――。そこで、「認知を上げる方法をお伝えします」というPRコンサルタントを副業で始めました。

2つの企業で実践的に身に付けたPRノウハウをもとに、フリーPRプランナーを目指した笹木郁乃さん

笹木 全くの無名ですから、なりふり構わず必死でしたね。フェイスブックでいろんな人に友達申請をしたり、いろんな人のブログをのぞいてはコメントを書いて「私ここにいますよ」とアピールしたり……(笑)。そのかいあって、1人目の顧客は私のブログを見つけて依頼してきてくれた人でした。

―― 起業の際に工夫したことは?

笹木 オフィスを持っていなかったので、依頼者と話すのは主にカフェで。遠方の依頼者の場合は、「最初の一年は実績のための活動期間、多少の出費は投資」と考えて、自分が出向いて直接会うようにしました。