春、新年度を気持ちよく迎えるためにまずは室内のダニやカビの対策をしませんか? ダニ・カビ博士とそうじのプロに聞いたダニ・カビが潜みやすいポイントと効果的なおそうじ法を紹介します。今回は寝室編です。

ダニ・カビを寄せ付けないおそうじ術
・ダニ・カビの温床になる寝室 快眠空間のための手入れ法←今回はココ
・「大切な靴がカビだらけ」を防ぐ 玄関のメンテナンス
・本棚、エアコン、メイク道具…アレルゲンを一掃しよう

気密性の高い住環境ではダニやカビが繁殖しやすい

 新年度、新たな気分で快適かつ健康に過ごすために、必ず行っておきたいのが、室内のダニ・カビ対策。

 気密性の高い最近の住宅では、室内の温度と湿度が常に保たれるため、1年中ダニやカビが繁殖することが分かってきた。そのため、「ぜん息や鼻炎の患者のうち、小児の8割、成人の5割が布団やカーペット、クッションなどに潜む小さなチリダニにアレルギーを持っている」と相模原病院臨床研究センターの福冨友馬室長は説明する。

 一方、「室内で繁殖したカビが原因のアレルギー症状や、気管支や肺でカビが増殖する深在性真菌症になる人が増えている」というのは、日本初の真菌症専門外来を受け持つ、千葉大学の亀井克彦教授。

 「カビにとって、適度な湿気があって温かい気管や肺の中は快適でとてもすみやすい場所。カゼがいつまでたっても治らない、乾いた咳が止まらない、というので検査してみると、体内にカビが見つかったという例は、高齢者に限らず中高年女性にも多い」と亀井教授は話す。

カビ感染症(深在性真菌症)は年々増えている
カビ感染症(深在性真菌症)は年々増えている
病理解剖で見られる真菌症症例の経年変化。真菌症は年々増加の一途をたどっているが、なかでも気管支や肺に吸い込んだコウジカビが原因のアスペルギルス症は、1990年以降、体内への感染で最も多く見られる真菌症となっている。(データ:Jpn.J.Med.Mycol.,47,15-24,2006より抜粋)