ARIA世代はお手入れや生活習慣による肌の状態に、人による差が出やすい年齢。でも「肌はいつからでもキレイになれる」と皮膚科の先生は話します。肌にいい生活習慣や食べ方は? スキンケアの研究はどこまで進んでる? 体の内側からのケア、化粧品、治療、何が効果的でどう使い分ければいい? などの疑問に答えます。

 日々の肌のお手入れはもちろん、エイジングケアが気になるARIA世代。美容賢者はどんな化粧品を愛用しているの……? というわけで、日経BPきっての美容通である『etRouge(エ ルージュ)』の麻生綾編集長と、『NikkeiLUXE(日経リュクス)』の米川瑞穂編集長がお気に入りアイテムを披露。(上)の「美容誌編集長が本音対談 ARIA世代に効く愛用コスメ」に続く(下)も、最新トレンドを押さえた話題の商品から癒やしのボディーケアアイテム、美容医療の話まで盛りだくさんでお届けします。

今年の注目は「睡眠美容」と「インナーケア」

米川瑞穂さん(以下、米川) さて後半ですが、発売されたばかりの新製品で発想が面白いなと思っているものを1つ紹介します。ゲランの「オーキデ アンペリアル ザ ナイトセロム」。夜用美容液です。

麻生綾さん(以下、麻生) これまた注目のアイテムだよね。「睡眠美容」も、今年のスキンケアのキーワード。

米川 先進国の中でも日本は睡眠時間が短いとよく報道されていますよね。それによって寝ている間に修復されるはずの肌ダメージが回復されないだけではなく、睡眠の質が下がると肌の老化も加速するのだそうです。加齢とは恐ろしいもので、むくみやたるみによって、枕の痕が午後になっても消えなくなったりする。寝ているときにつくシワって縦ジワが多いそうなのですが、これはそれを防ぐのがコンセプトです。

麻生 肌に弾力がないから、ついちゃったシワを押し戻せないんだよね。

米川 個人的にもそういうことが気になり始めていたので、ちょうど使い始めたところです。寝ている間に老けてしまうのを防ぎたいなと思います。

麻生 じゃあ、寝ている間つながりで私はインナーケアの話を。寝る前に飲んでいるものを2つ持ってきました。その日の気分でどちらかを選んでいます。1つは日清食品の「ヒアルモイスト発酵液」。この手のものってビタミン臭が強いなど飲みにくかったりするんですけど、これは食品メーカーだけあって、甘酸っぱくておいしい。ただのヒアルロン酸ではなく、ヒアルロン酸を体の中で作らせる成分が入っていて、実験的に毎日飲んでいたときは8本目くらいで、「あ、肌が違うな」って感じました。

 そしてもう1つが「オルビス ディフェンセラ」。グルコシルセラミドといって、肌が水分を逃しにくくするお米由来の成分が入っています。めちゃめちゃ売れていて、発売して即、品切れになるくらいでした。

米川 ディフェンセラは、肌への機能として初めてトクホ(特定保健用食品)を取得した製品なんですよね。私もこれを飲み始めて、ひざやかかとがすごく変わりました。

麻生編集長(右)と米川編集長。2人の口から、気になるスキンケア情報が次から次へと飛び出しました
麻生編集長(右)と米川編集長。2人の口から、気になるスキンケア情報が次から次へと飛び出しました