ARIA世代はお手入れや生活習慣による肌の状態に、人による差が出やすい年齢。でも「肌はいつからでもキレイになれる」と皮膚科の先生は話します。肌にいい生活習慣や食べ方は? スキンケアの研究はどこまで進んでる? 体の内側からのケア、化粧品、治療、何が効果的でどう使い分ければいい? などの疑問に答えます。

 シワやたるみが気になり始めたARIA世代の肌が選ぶべきコスメとは? そろそろ美容医療も視野に入れたほうがいい? そんな疑問を美容皮膚科医と美容ジャーナリストにぶつけてみました。美容のプロはさらに肌と冷えやストレスの関係なども重視。今から正しい習慣を身に付ければ、-5歳も夢ではありません!

美容医療とコスメ、早く結果を出せるのは?

 目立つシミは、美容皮膚科やクリニックのレーザー治療で消すことができる。こうした情報が広く浸透し、美容医療に対するハードルは昔に比べるとぐんと低くなってきているけれど、シワやたるみなどさらに一歩進んだアンチエイジングケアとなると二の足を踏んでしまう人はまだ多い。かといって、コスメを使うセルフケアだけでは何となく物足りない気も……。

 そんなARIA世代の女性たちに、まいこ ホリスティック スキン クリニックの山崎まいこ院長は「シミ、シワ、たるみといった肌悩みがある場合には、できればセルフケアと美容医療を組み合わせて行うのが理想的」とアドバイス。

 「セルフケアと美容医療の最も大きな違いのひとつといえるのが、ケアや治療を始めてから効果を実感できるまでのスピード感。肌の老化を防ぐという意味でゆっくり長期的にケアをしていくならコスメだけでも十分効果が期待できますが、今ある肌の悩みをできるだけ早く改善したい場合には、美容医療のほうがより確実に結果を出せる可能性が高いといえます」(山崎院長)

 とはいえ、予算や期間、副作用の有無など、初心者には不安もいっぱい。山崎院長は、クリニックで肌のアンチエイジング治療を始める患者さんには、主に次のようなことを確認しているそう。

□治療にかけられる予算の目安は? □いつまでに、どのような肌の状態を目指したい? □その状態をどのくらい持続していきたい?

 「美容医療に用いられる機器や製剤はもともとの原価が高額なものが多いため、治療費もそれに伴い高くなる傾向にあります。もちろんその分、質の高い治療ができるといえますが、医師として何より重要なのは、一人ひとりにとって無理のない、最適な治療を行うこと」(山崎院長)

 予算のことはもちろん、治療計画などもきちんと提示してくれて、なおかつ相談にもしっかり応じてくれる医師を見つけることが、納得のいく治療を受けるための秘訣のひとつといえそうだ。

 ちなみに、山崎院長が今注目している最新のアンチエイジング治療とは?

・肌の再生を促す医療機関専売の幹細胞コスメ→深いシワや小じわ、たるみや毛穴目立ちを改善 ・ビタミンA(レチノール誘導体)配合のスキンケアコスメ→肌のハリや潤い、弾力などを保つ
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