「副業元年」といわれた2018年からはや2年。企業がじわじわと副業解禁へかじを切っているものの、実際に副業を始めたARIA世代はそれほど多くはないようです。けれども「これからはARIA世代にこそ、副業が欠かせない」と専門家は話します。では、何から始めるべき? 本業と副業のバランスをどう取る? 思わぬ落とし穴は? 副業の最前線をリポートします。

 ARIA世代が副業を始めるメリットが多いことは分かった。だが、社会的責任も大きくなっているARIA世代、やみくもに副業に取り組む前に、思わぬ事態を防ぐための基本を踏まえておこう。

 「現在の労働法制度は、1つの会社で働くという前提で作られています。新しい法制度に向けて審議が進行中で、方向性はまだ揺れ動いています」(社会保険労務士の漆原香奈恵さん)。政府は多様な働き方の選択肢として副業を推進してはいるが、法制度の方向性によっては、企業側に新しい管理義務やリスクが加わる可能性もある。記事で見てきたように、多くの企業がまだ副業を積極的に認めていない理由はそこにもある。

 働く側としては、副業に伴う落とし穴や、副業を取り巻く制度の状況を知った上で、どのように働くのかを自己責任で選んでいく必要がある。

副業の落とし穴と、回避するための4カ条 1.就業規則で「副業禁止」、ばれたら解雇? 2.契約形態が約束違反では? 3.長時間労働で消耗してしまう… 4.副業中に事故でケガをしたら? 副業の落とし穴と回避策…答えは5ページ目に
副業の落とし穴と回避策…答えは5ページ目に