スマホ決済、クレカ、サブスク、不要品売買まで、お金にまつわる常識が大きく変わっています。スマホを片手に軽々と取り入れる20~30代に比べて、いまだにコンビニで小銭をかき回しているARIA世代は多い。2020を前にキャッシュレスの波にこれ以上乗り遅れるのはまずいのでは? そんな不安に答え、「正解」を紹介します。

 ヤフオクやメルカリ、ラクマ……。不用品売買といえばフリーマーケットだった時代は遠くなり、今やスマホのフリマアプリで誰でも手軽に売り買いができる時代だ。もうけたいわけではないけれど、家にたまる不用品をごみとして捨てるのは忍びない。そんな「もったいない精神」にあふれたARIA世代がフリマアプリで「手間をかけずに売る」秘策はあるだろうか。

世帯のかくれ資産は平均70万円 ボーナス並みの不用品が眠っている

 世の中は断捨離ブーム。家にたまる不用品をなんとか処分したい。「自分がいらないと思った物でもメルカリなら売れます」と言うのはメルカリ師匠の名前でメルカリセミナーを開催する宇田川まなみさん。ニッセイ基礎研究所の試算によると、家の中の不用品を整理・処分した場合、1世帯あたりの“かくれ資産”は約70万円。個人で見ると、40代女性は28万7000円、50代女性は41万6000円ものかくれ資産を持っているという。これは家庭内にある不用品( =1年以上利用していない物)の総数に、フリマアプリでの平均売買価格をかけあわせた結果だ。

 フリマアプリの中でも「メルカリはとにかく回転が速くてすぐ売れるから初心者にはお薦め。ラクマは手数料が3.5%とメルカリより低くて比較的高級品も売れるけれどユーザー数がまだ少ない。ヤフオクにもフリマ機能はありますが、男性ユーザーが多く家電やアニメ関連グッズなどマニアックな物が売れやすい」(宇田川さん)とそれぞれ特徴がある。ユーザーの多いメルカリは「人気の商店街にお店を出すようなもの。買い手が多いため、手間をかけたくない人でも売れます」という。

 メルカリのメインユーザーは10代20代だが、ここ数年は40代以上の利用者が増えつつある。同社が主催して出品の仕方を教える「メルカリ教室」は40代以上の参加者が多く、満席が続いている。

“こんな物が”と思う品も売れる

 とはいえ、初心者はメルカリで何を売ればいいのか。メルカリ師匠によると、「40代50代が持っているブランド物やアクセサリー、使わなくなった子ども用品やスポーツ用品などは若い世代によく売れます。まずは家で使わなくなった不用品を集めてみて。使いかけの化粧品やリサイクルショップで買い取り不可だった炊飯器、ブランドの紙袋など、“こんな物が”と思う品も売れます」。

 さらに、売り切るための秘策の1つ目は「季節」を考えること。今なら冬物衣料や暖房器具、旅行用品、クリスマスやお正月用品、2月は引っ越しなども増えるので小型家電や家具も売りどきだ。

 このほかにも4つの秘策を宇田川さんに教わった。これを押さえておくだけで売れるまでの時間が全然違うという。忙しくてメルカリにかかりきりになれないARIA読者にはぜひ知っておきたい内容ばかりだ。

「季節」以外にも知っておきたい、メルカリで売れる秘策とは? 次ページから詳しく説明する
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