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家族よりも頼りになる 私の「最強」女友達

カワイイブレッド&コーヒー 人気店は50代からの複業

編集・ライター業の二人が「全く違う2つ目の仕事を持つのも面白いかも」とベーカリーカフェに手を出したら波乱の連続


未婚率は高まり、核家族化は進み、離婚するカップルは多く、「単独世帯」(ひとり家族)は増え続けています。2040年には総世帯の4割が単独世帯という予測も。これからあなたが頼りにできるのは、家族よりも友達かもしれません。いざというときに相談したり、助け合ったりできる「女友達」について考えます。

家族よりも頼りになる 私の「最強」女友達

 東京都中央区のJR八丁堀駅近く。亀島川のほとりに1軒の小さなベーカリーカフェがあります。名前は「カワイイブレッド&コーヒー」。一見さりげない店構えですが、店内では自家培養酵母と国産小麦を使ったパンが毎朝焼かれ、空間のリノベーションは世界的建築家ユニット、SANAAの西沢立衛さんが担当。スペシャルなものづくりの魅力がつまったユニークなお店として、2014年7月の開店以来人気を呼んでいます。立ち上げたのは、アート系の編集・執筆を手掛ける女性二人組ユニット、カワイイファクトリー。なぜ本業とは全く違うことを始めたのか、原田環さんと中山真理さんにお話を聞きました。

もともとは大学のゼミ仲間 ユニット結成は自然な流れ

 原田さんと中山さんは、同じ大学で同じ現代アートのゼミに所属。学年は1つ違うものの、学生時代から一緒に遊んだりする仲でした。卒業後はそれぞれ企業に就職しますが、美術情報を扱う雑誌編集の仕事をしていた中山さんが、原田さんに一度原稿を書いてみないかと声をかけたところから、原田さんは少しずつライターの仕事をするように。その後、「二人にお願いしたい」という仕事の依頼が増えてきたことから、30代後半になった1998年、「カワイイファクトリー」というユニット名で共に活動を始めました。

 「一緒に仕事をするのは自然な流れでしたね。でも相性は決して良くないですよ」と口をそろえる二人ですが、現代アートが好きという共通項があり、それぞれ見聞きした情報を持ち寄ったり、一緒に展覧会やアートフェアに足を運んで、感想や議論を交わしたり。「性格が全然違うからこそ対話を通して発見があるし、想像も広がる。それが面白いから長く続いているんだと思います」(原田さん)

 ユニットになってからは順調に仕事の幅も広がったそうですが、それにしてもなぜお店をやることになったのでしょうか。「最初はある意味、ノリと妄想だけですよ。まさかこんな大変なことになるなんて……」と原田さん。隣で聞いている中山さんも苦笑いを浮かべています。一体何が?

カワイイファクトリーの原田環さん(右)と中山真理さんは大学時代から30年以上の付き合い。「カワイイブレッド&コーヒー」は、かつて印刷工場として使われていた物件をSANAAの西沢立衛さんがリノベーション。間口の狭い空間を広く感じられるよう、パン工房(写真右側)をガラス張りにし、客席スペースとの一体感を演出している
カワイイファクトリーの原田環さん(右)と中山真理さんは大学時代から30年以上の付き合い。「カワイイブレッド&コーヒー」は、かつて印刷工場として使われていた物件をSANAAの西沢立衛さんがリノベーション。間口の狭い空間を広く感じられるよう、パン工房(写真右側)をガラス張りにし、客席スペースとの一体感を演出している
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