未婚率は高まり、核家族化は進み、離婚するカップルは多く、「単独世帯」(ひとり家族)は増え続けています。2040年には総世帯の4割が単独世帯という予測も。これからあなたが頼りにできるのは、家族よりも友達かもしれません。いざというときに相談したり、助け合ったりできる「女友達」について考えます。

 同世代の友人は共感しやすく気兼ねなく付き合える存在。でも年下世代との交流には新しい発見や刺激もあります。世代を超えた人間関係を育んでいる女性はどんなことを心掛け、何を実践しているのでしょうか。ARIA連載『今夜もセンチメンタル・ジャーニー』で幅広い交友関係を披露してくれた音楽評論家の湯川れい子さんに聞いてみました。

湯川れい子 音楽評論家、作詞家
湯川れい子 音楽評論家、作詞家
ゆかわれいこ/1936年東京都生まれ。音楽評論家、ラジオDJ、作詞家、元日本作詩家協会会長、日本音楽療法学会理事。ジャズ専門誌『スイングジャーナル』でジャズ評論家としてデビュー。エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズ、マイケル・ジャクソンなどと交流し、洋楽評論のパイオニアとして第一線を走り続ける。「全米トップ40」などのラジオDJ、『六本木心中』『恋におちて‐Fall in love-』などの作詞でも有名。著書に『女ですもの泣きはしない』(KADOKAWA)など。

 84歳になった今も瞳がキラキラ輝いていて、多くの年下世代から慕われている湯川さん。その交友の幅広さにまず驚かされます。

 毎年、必ず花見時期に集まる「アマゾネスのお花見会」は、歌手のジュディ・オングさんや照明デザイナーの石井幹子さん、ベンチャーの母と呼ばれる女性起業家の今野由梨さんなど12人がメンバー。湯川さんより20歳近く年下の人もいます。

 「人生であと何回、お花見ができるかしら……と思ったのがきっかけで始まった会。もう15年ぐらい続いているかしら。男社会で仕事していると女にしか分からない悩みがあるじゃないですか。そういう悪口もいいたい放題でいえる仲間だから『アマゾネス』っていう名前を付けたの(笑)

 職業も年齢もバラバラなメンバーに共通することは何なのでしょうか。

各界で活躍するメンバーが集う「アマゾネスのお花見会」。男性社会で戦ってきた女性たちが本音で言い合うのが楽しい(写真提供/湯川さん)
各界で活躍するメンバーが集う「アマゾネスのお花見会」。男性社会で戦ってきた女性たちが本音で言い合うのが楽しい(写真提供/湯川さん)