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あの人が通ったワケ 社会人こそ大学院で学ぼう

元NHKアナ 有名アナではない私に武器をくれた大学院

女性であることが前提の「女子アナ」の経験だけでは、アスリートのジェンダー問題に気づけなかった


40、50代のARIA世代で学び直す人がますます増えています。強みを強化したい、違う視座を得たい、キャリアの幅を広げたい……学ぶ理由はさまざまあれど、大学院修了者が口をそろえるのは、「一生の同志を得ることができた」というメリット。女優から、企業の役員、学校法人のトップ、フリーアナウンサー、元横綱、そして「73歳で大学院修了」という人生100年時代を体現する女性まで。十人十色の大学院生活と、学びから得たものについて聞きました。

あの人が通ったワケ 社会人こそ大学院で学ぼう

 フリーアナウンサーとしてスポーツ中継のリポーターなどを務める三須亜希子さんは、2021年3月に筑波大学大学院を卒業したばかり。大学院で研究したアスリートに特化したコミュニケーションスキルを、アナウンス業ではない新たな業務に生かしていると言います。

名前にもキャリアにも自信が持てなかった

三須亜希子さん
三須亜希子さん
1975年広島県生まれ、茨城県鹿嶋市育ち。大学卒業後、大手人材派遣会社に勤める。2001年よりNHKさいたま放送局でアナウンサーとして活動。2006年よりフリーアナウンサーに転身し、スポーツや情報番組のMC、リポーターなどを担当。アナウンサーと人事の経験を生かし、現在はスピーチトレーナーやアスリート向けメディア対応コンサルティング、採用人事の委託業務など、活動内容は多岐にわたる

編集部(以下、略) アナウンサーとしてのキャリアを順調に積み、その上でスピーチトレーナーやコンサル、採用人事の仕事をしているのは、どういった経緯があったのですか。

三須亜希子さん(以下、三須) 今までは前面に出る仕事ばかりしていましたが、2015年に出産し、子育ての経験を通して誰かの役に立つことやサポートするということに魅力を感じ始めたんです。そこでまず、人材派遣会社時代の人脈で採用人事の業務委託を始めました。さらに、アナウンサーのキャリアで一番強みにしていたのがスポーツ領域だったので、そこに特化したトレーナーやアスリート向けのメディア対応コンサルティングの仕事も始めました。

―― 「スピーチトレーナー」や「アスリート向けのメディア対応コンサルティング」とは、具体的にはどのような内容なのですか。

三須 スピーチトレーナーのクライアントには、「プレゼン時にうまく話せるようになりたい」といった会社員の方もいますが、主にはスポーツ選手から解説者を目指す人に話し方のトレーニングを行います。メディア対応コンサルティングでは、アスリートがメディアの取材に答えるときの対応の仕方や意識の持ち方などをお伝えしています。

―― 多くの仕事を抱えながらも、2019年春から大学院に通ったのはなぜですか。

三須 自信がなかったんです。アナウンサーとして有名ではないということは自分でもよく分かっていて、さらにキャリアにも自信がありませんでした。名前だけで勝負できるわけではないので、ずっと何か自分だけが持っているような武器を手に入れたいと思っていたんです。

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