- (1)「すぐ眠れる」は黄信号 ARIA世代の危ない睡眠不足
- (2)睡眠時間の限られる人が、残業後もぐっすり寝るには
- (3)眠りの質が良くなる! 人気の枕10選、すべて試した
- (4)何かがおかしい…脳内科医が陥っていた無自覚な睡眠不足
- (5)本当に眠れる? 音、香り…人気の睡眠グッズを辛口評価 ←今回はココ
快眠効果を売りにしたグッズは、実にさまざまなものが販売されている。香りで心身をリラックスさせるエッセンシャルオイル(精油)、「睡眠サポート」をうたうサプリメント、眠気を誘う音楽CD、そしてホワイトノイズなる雑音を発生させる睡眠用機器まで多種多様。この中で本当に効くのはどれか。40代の日経ARIAアンバサダー4人が、実際に試してみた。
快適に眠るためには5つのルールがある
グッズの評価に入る前に、ぐっすり眠るために必要なものは何かをおさらいしたい。快眠セラピストの三橋美穂さんによると「質の高い睡眠を得るには、5つの基本ルールを押さえる必要がある」という。5つのルールを、1日のサイクルに合わせて時系列で示したのが下図だ。
毎朝決まった時間に起きて、日中は活動的に過ごす。就寝する1~2時間前には入浴して体を温め、就寝前にはリラックスした状態で心身を落ち着かせる。そして、環境の整った寝室で就寝する――。ただ、そうはいっても毎日忙しく働くARIA読者には、そこまで規則正しく生活するのは難しい。繁忙期には短時間睡眠が続くこともあるだろう。
そこで、睡眠グッズの力を借りて効率的に深い眠りに就きたい。今回は手軽に使える香り、食品、音楽、ノイズを利用した4製品をピックアップ。2晩ずつ試して評価した。