- (1)91歳現役看護師 朝起きて働きたくないと思う日はない
- (2)NHKアナ→52歳で障害福祉 仕事と生きがいを一緒に
- (3)残りの人生、富裕層でなく弱者のために 48歳の決断
- (4)セカンドキャリアどうする?書いて自分の強みを見つける
- (5)営業→生パスタ起業 介護中もおうちごはん大切にしたい
- (6)50歳の転職直後にまさかの失職 気持ちを切り替え独立
- (7)人生後半戦は「会社員で起業」 副業禁止でも始められる ←今回はココ
- (8)会社員の私がプロボノでミュージカル団体を立ち上げた訳
- (9)夫への不信やパワハラ経験をバネに50代で人気ブロガー
- (10)資格を取るより「横の人脈」広げると定年後楽しく働ける
人生後半戦のシフトチェンジを考えるとき、思い切って会社を辞める決断をする人もいますが、「会社に勤めながら60歳以降のためのチャレンジができる」と提案するのはグロービス経営大学院大学などで講義を行うビジネスプロデューサーの松田充弘さん。『会社を辞めない起業』の著者、松田さんに会社員のうちに実行できることを聞きました。
60代以降でも選ばなければ仕事はあるが…
「今は少子高齢化で働き手が不足していますから、真剣に探せば60代でも本当に多くの仕事があります。例えば、家の近くにあるコンビニや飲食店でもほぼ常時、求人しています。でも、自分の人生後半をかける仕事に関しては手軽に働けること以上に、本当に自分に合った仕事とは何かを考えるべきではないでしょうか」と松田さんは問いかけます。
「もし、マネーファーストではないなら、会社員のうちに準備を始めたほうがいい。今は副業が当たり前の時代です。会社に勤めながら60歳以上も続けたいことにチャレンジをして収入がプラスアルファで得られるならそれに越したことはありません」
オフタイムの過ごし方が60歳以降を変える
60歳以降に向けたチャレンジを始めるために、具体的に何から始めればいいのでしょうか。「まず、今の仕事を定時で終わらせることです。定時では帰りにくい雰囲気や習慣があるかもしれませんが、そのワークスタイルを変えてください。仕事をしているオンタイムではなく、仕事をしないオフタイムに何をするかで、60歳以降の生産性が変わります」。1日8時間稼働したら、それ以外は何に使うか。「オンタイムは効率よくスケジューリングをしていても、オフタイムは気ままにゆっくり過ごしたいという人もいます。でも、オフタイムこそプランニングすることが大事なんです」
→ 1 定時で帰ることを習慣にする
次に必要なのは、特に大企業に勤める人が持ちやすいマインドセットを変えることだと言います。