カジュアル化の波もあり、仕事服の選択肢が増えた昨今。でも自分らしさは出しつつ、きちんと見える服はどう選べばいいの? 黒や紺に頼ってしまいがちだけど怖く見られない? ――管理職ARIAが気を付けるべき8の「落とし穴」のほか、似合う服が分かる顔タイプ診断、痛くなりにくいヒール靴の選び方、使えるブランドなどを紹介します。仕事服の「正解」を学び直しましょう。

 あるARIA世代の忙しい管理職。仕事に着回す服が足りなくて、やっとの思いで休みを取って銀座を半日歩き回った。けれども、買えたのは食材と家族のものだけ……。なぜこんな悲劇が起きるのか?

 「これまで好きだったブランドが似合わなくなった、何が似合うのか分からなくなった。どこの店で買えばいいのか分からない。ARIA世代のお客様からよくお聞きする声ですね」と言うのは、日本パーソナルコーディネーター協会代表理事の井上史珠佳さん。

 この年代になると、体形の変化や肌のくすみにある日突然気づいたり、これまで着ていた服が急に「似合わない!」と感じて戸惑ったりすることがある。さらには、転職や異動や昇進など仕事の環境が変わることで、仕事服選びによけいに悩んでしまうこともある。

 忙しい人なら、自分で解決するより専門家の力を借りてしまうのも手だ。

 パーソナルコーディネーター、パーソナルスタイリストといった専門家への要望でいま一番多いのがショッピング同行だという。事前に依頼者の好み、予算、体形、必要なアイテムなどを細かくメールなどでやり取りした上で買い物に同行する。「当協会の場合、例えば3カ月分の着回せる服を、2時間の同行で提案させていただいて費用は2万円前後です」(井上さん)。他にも、自宅のワードローブの整理とコーディネート提案(ワードローブプランニング、2時間で2万5000~3万円)、半年後・1年後のイメージ作りをした上での買い物同行(イメージコンサルティング)などのサービスもある。

 次ページからは、「着られるコーディネートが減ってきた」「着こなせない服がある」というARIA世代が登場。上記のサービスには該当しないが、簡易診断によって「何だかしっくりこない」仕事服の悩みを解消する方法をアドバイスしてもらった。