カジュアル化の波もあり、仕事服の選択肢が増えた昨今。でも自分らしさは出しつつ、きちんと見える服はどう選べばいいの? 黒や紺に頼ってしまいがちだけど怖く見られない? ――管理職ARIAが気を付けるべき8の「落とし穴」のほか、似合う服が分かる顔タイプ診断、痛くなりにくいヒール靴の選び方、使えるブランドなどを紹介します。仕事服の「正解」を学び直しましょう。

足指の付け根部分の圧迫痛をなんとかしたい

 #KuToo(職場で女性がハイヒールやパンプスの着用を義務づけられていることに抗議する社会運動)が話題になり、あからさまにヒール靴を強制される職場は少なくなるかもしれない。ただ、取引先の立場ある人に会ったり、社内で役員会議などに出たりすることもある管理職ARIAにとって、毎日スニーカーで出勤……とはいかないのが現実。ヒール靴で歩くのが苦手だったり、足が痛んで仕方なかったりする人はどうすればよいのだろうか。

 編集Sはヒールのあるパンプスのフォルムは大好きだけど、立ち仕事や移動の多い日にヒール靴を履いていると、夕方以降に足に激痛が走るのが悩み。痛くなる場所はたいてい決まっていて、親指と小指の付け根あたり、一番出っ張っている部分。ここが靴に押されて圧迫痛が出てきてしまう。もしくは小指の横(関節)が痛み、タコができることもしばしば。

 お店でぴったりと思うサイズを買っても、1日履くと「あれ、こんなにきつかったっけ?」と痛みに耐えながら過ごすということを繰り返している。なかには履いているうちに慣れる靴もあるが、何度チャレンジしても痛みが出てしまい「もう2度と履きたくない……」と手が(足が)伸びなくなってしまうかわいそうな靴もいくつか。ヒール靴を履きこなす女性を「なんでこんなにカツカツと長時間歩けるのだろう」と羨望のまなざしで見ている。

 そこで今回、長年の願いだった痛くなりにくいパンプスを探すために、そごう横浜店を訪問。上級シューフィッターの田中友紀さんにアドバイスを仰いできた。

そごう横浜店の地下1階婦人靴売り場にはレッグ&シューズステーションがあり、シューフィッターに靴の悩みを聞いてもらうことができる(原則予約制)。上級シューフィッターの田中友紀さん
そごう横浜店の地下1階婦人靴売り場にはレッグ&シューズステーションがあり、シューフィッターに靴の悩みを聞いてもらうことができる(原則予約制)。上級シューフィッターの田中友紀さん

足のどこを測る? 長さと幅はどちらに合わせる?

 そもそも靴、特にヒール靴はどのような作りになっているのだろうか。どこを見て選べばいいのだろうか。