- (1)人間関係に強くなる5つの法則、面倒な人を動かす言葉
- (2)「徹子の部屋」プロデューサー 叱責地獄で学んだ処世術 ←今回はココ
- (3)奥田浩美 起業家の人間関係 周りの人は2年で変わる
- (4)パナソニック山中雅恵 価値なき報・連・相は求めない
- (5)相談筒抜け、上司の面子つぶし…失敗に学ぶ、処世の教訓
長寿番組でおなじみの「徹子の部屋」のプロデューサーを17年務めている田原敦子さん(56歳)。初めて「徹子の部屋」を担当したのは39歳の時。番組歴代2人目の女性プロデューサーで、30代女性での就任は初、異例の抜てきだった。現場は50~60代のベテランばかり、「上」からも「下」からも反対意見が多く出る中、田原さんは思い切った方針転換を実施し、当時低迷していた視聴率のV字回復を成し遂げた。
田原さんは、テレビ朝日に新卒で入社し、2019年の今年で勤続33年。今でこそ女性スタッフが大半の制作現場だが、入社当時の同期女性はたった2人。「女のくせに」「女だから」と言われることも少なくなかったという。「少し目立つと出るくいとして打たれたり、上司への報・連・相が足りず、叱責を浴びる日々を過ごしたり。大きな失敗と痛い経験を経て、学んだことはたくさんある」と振り返る。
田原さんが、嫉妬や裏切りなどの人間関係の荒波を越えて身に付けたのは、同じ組織に長くいたからこそのしなやかな処世術。組織で働く人なら誰もが共感し、参考になるエピソードだ。