コロナショックとともに変わった仕事と暮らし。中でも、「時間」との向き合い方が大きく変わった人が少なくありません。仕事時間と自分時間の組み立て方、日々を充実させる方法、新しく始めた習慣や決別した習慣――。気になる著名人の時間活用法、仕事の現場で起きている時間管理の課題、読者の声などから新しい「時間の使い方」を考えます。

 40代、50代から生活のスタイルを大きく変えた、ヘア&メイクアップアーティストの藤原美智子さん。新型コロナの渦中でも変わらず、自分の成長を感じながら過ごす毎日といいます。充実した時間を送る秘訣はいったいどこにあるのでしょうか。

── コロナ禍で「働き方や生き方を考え直すようになった」「時間の使い方が変わった」という人が少なくありません。藤原さんはこの数カ月間で何か過ごし方に変化はありましたか。

藤原美智子さん(以下、敬称略) 実はあまり変わっていないんです。撮影や講演会がなくなったり、打ち合わせがZoomになったりしましたが、それほど大きな変化はありませんでした。仕事開始は10時以降なので、5時~8時を「自分のための朝時間」と決め、毎日を過ごしていました。

ふじわら・みちこ/ラ・ドンナ主宰。雑誌や広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍。2017年5月からオリジナルブランド「MICHIKO.LIFE」を展開。「新しい口紅は寝る前に試す」(講談社)など著書多数。
ふじわら・みちこ/ラ・ドンナ主宰。雑誌や広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍。2017年5月からオリジナルブランド「MICHIKO.LIFE」を展開。「新しい口紅は寝る前に試す」(講談社)など著書多数。

── 朝時間が3時間も! 何をされているのですか。

藤原 コロナ禍で何か新しいことを始めたわけではありません。日の出とともに起きたら、まずは瞑想(めいそう)して、白湯を飲みながらインスタグラムをアップ。そしてフルーツを食べ、ピアノの練習、英語の勉強、原稿執筆や校正をします。それからバレエの練習とストレッチ、朝風呂にも入ります。時間配分は日によって違いますが、することは毎日同じ。自粛期間中は、いつもよりも念入りにできてよかったですね。夫が8時前に起きてくると、「もう起きたの? 残念だな」と思ってしまうぐらい(笑)。

── 毎日のルーティーンを午後に持ち越すことは?

藤原 ないですね。午後は何かしら雑用ができて、できなくなってしまう。やるなら朝時間に、と決めています。