コロナショックとともに変わった仕事と暮らし。中でも、「時間」との向き合い方が大きく変わった人が少なくありません。仕事時間と自分時間の組み立て方、日々を充実させる方法、新しく始めた習慣や決別した習慣――。気になる著名人の時間活用法、仕事の現場で起きている時間管理の課題、読者の声などから新しい「時間の使い方」を考えます。

 日経ARIA編集部では読者を対象に「ウィズコロナ時代のテレワーク & 時間の使い方アンケート」を実施し、多くの声が寄せられました。

日経ARIA ウィズコロナ時代のテレワーク & 時間の使い方アンケート
日経ARIAの読者へインターネットで調査(2020年7月~8月)。
有効回答数は404人(うち女性384人)。年代=30~60代。主な職種は企画・広報・宣伝・販売20.3%、一般事務・営業事務20.1%、営業・販売・接客9.9%。主な役職は一般社員32.6%、主任/係長クラス27.1%、課長クラス14.6%、部長クラス8.1%、契約社員4.7%。

「時間の使い方が変わった」約8割

 まず、コロナ禍で勤務先のワークスタイルが変化したかどうかについて聞いたところ、 「緊急事態宣言以降ほぼ全員がテレワーク継続」(サービス/一般社員/53歳)、「部署にもよるが、ほぼ全員が出社しないようになった」(金融・証券・保険/主任・係長/39歳)など、在宅勤務となった人が多かった一方、「小売業のため休業に伴い休みはしたものの、テレワークできる職種ではありません」(商社・小売り/一般社員/43歳)と、リモートワークできない環境の人もいました。

 それでも「勤務先のワークスタイルが変わった」という人は、全体で88.8%にも上りました。

 そのうち、そのワークスタイルに「変化があり、今も継続または進化している」と回答した人が44.8%、「変化があったが、今は部分的に元の状態に戻っている」と回答した人が35.7%でした。また「変化があったが完全に元の状態に戻った」人は、8.3%と新型コロナウイルスの猛威が働き方に大きな変革をもたらしたことは、顕著に数字に表れています。

 ワークスタイルが変わったことに伴い、時間の使い方が変わったという人も83.9%に上りました。

 ARIA読者の時間の使い方は、具体的にどのように変わったのか。時間配分に変化があったことや始めたこと、やめたこと、時間管理方法のアイデアも併せて、詳しく聞いてみました。