新型コロナで生活は激変、このパートナーでこれからもいいんだっけ……と思った人がいた一方で、改めて必要性を感じてパートナー探しをしたいと思った人もいるはず。40代からの婚活、離婚、事実婚などリアルな声と、新たな一歩を踏み出すにあたり何が問題になるか専門家への取材で探ります。

事実婚でも法律婚とほぼ同じ権利と義務がある

 40代50代でパートナーと出会い、「いざ結婚」を考えたとき、住居問題や親の介護、連れ子、遺産相続など、若いときとは違ったハードルが見え隠れします。お互いに経済的に自立していて子どもを持つ予定がないなら、「わざわざ籍を入れるメリットあるの?」と疑問に思うことも。自分らしいパートナーシップを考えたとき、同居して入籍しない「事実婚」や入籍して生活は別にする「別居婚」といった選択肢もありそうです。

 婚姻関係の法律に詳しい弁護士の中里妃沙子さんは、「現在は事実婚でも法律婚とほぼ同じ権利と義務が認められるようになりました」といいます。

 同棲と事実婚との違いは「婚姻共同体を営む意思があり、共同生活を営んでいること」。その2つが認められれば、健康保険や年金などでは法律上の配偶者と同じように扱われます。さらに離婚する場合は財産分与を受けられ、相手が亡くなったときは遺族年金が受け取れるなど、かつての「内縁」イメージより守られることが増えています。

 自分たちらしい「結婚生活」を求めて、事実婚、別居婚を選択したARIA世代2人に実際のメリットデメリットを聞いてみました。