「投資? そんな時間ないし、絶対に元本割れしたくない!」「やっぱり銀行預金が一番安全でしょ!」。胸を張って貯蓄一筋40ウン年できた日経ARIAの細腕記者2人が、お金の達人と丁々発止の5番勝負!「本当に投資は必要なんですか?」「長期投資すれば必ずもうかるって過去の話でしょ?」――素人質問を迎え撃つ達人たちの答えは? そして、記者たちはどう動く? 実録です!

重い腰を上げて投資始めます

 前回の取材で、投資を始めるタイミングは、相場が安くなるのを待つのではなくて「今」!と学んだ記者IとO。すでに証券口座は開設してあるし、いざ購入! でも、毎日のように届く金融商品のお薦めメールは、無知なド素人にとってはまるでお金を巻き上げようとする悪いオトナのささやきのように思える……。そこで、個人の立場に立ってアドバイスをしてくれるという資産運用のプロに、「ド素人が投資信託を選ぶ場合のベストな選択」を聞きに行ってきました。IFA法人GAIA(ガイア)代表取締役社長の中桐啓貴さんと、業界歴31年目のファイナンシャルプランナー深野康彦さん、「本当のところ、何を買ったらいいんですか?」

 最終的に中桐さんが勧めてくれた「まずこれ!」の投資信託一覧はこちら。答えを引き出すまでのやりとりをご覧ください。

世界株に投資したら平成の30年間で資産は10倍

記者O 私も記者Iも、無事にネット証券の口座を開設できました。投資信託を買いたいのですが、商品数がたくさんあって何を買ったらいいのか……。ぜひ、私たちの立場に立って「まずはこれを買っておけ」を教えてください!

中桐啓貴さん(以下、敬称略) 投資がまったく初めてという人へのお薦めは、全世界の企業の株に広く投資する投資信託ですね。全世界といっても、今は米国企業の株が世界の株式市場の半分を占めているので、半分は米国株に投資するイメージです。もし、平成元年(1989年)に世界の株式に投資していれば、平成の30年間で資産は約10倍になっているという試算結果があります。

記者O 10倍! すごい……。とはいえ、それは過去の30年間の話ですよね。右肩上がりの経済だった過去に比べると、消費者がモノを買わなくなってきたり、地球全体で環境への負荷も考えるようになってきたり、この先も同じように世界経済が成長していくなんて単純には信じられないんですけど……。

中桐 それは言い換えると、資本主義市場の下で株式会社が成長し続けることを信じられるかということですね。