「一生安泰」「安定的な収入」というイメージが強い公務員。そのメリットからも人気職種の一つとされてきましたが、この春その公務員をやめ、新たな人生の舵(かじ)をきった人がいます。30年間も務めた公務員をやめた理由、そしてこれから何をしていく予定なのか、話を聞きました。
将来のことを考えたら、公務員でも不安
編集部(以下、略) 定年まで安定と言われる公務員を手放したそうですが、やめて何か変化はありましたか?
木村麗香さん(以下、木村) 公務員をやめた翌月から家事代行業の事業立ち上げと行政書士事務所の開業に向けて準備中です。
―― 家事代行業に行政書士! 一度に2つも立ち上げるのですね。公務員をしながら行政書士の資格を取得したのですか?
木村 実は特認制度というものがあって、国家公務員または地方公務員として行政事務を17年以上務めると、行政書士試験を受験しなくても資格取得できるんです。
―― そうなんですね。そもそも安定の職を手放して新天地に飛び込んだのはなぜですか?
木村 将来的なことを考えたとき、正直、公務員でいつづけることに不安を感じたんです。
―― 安定と言われる公務員であっても不安だったのですか?