ARIA世代のアンケートで、自分の健康やお金の次に気にかかっているのが「親の健康と介護」(38%)。仕事で忙しくしてきたARIA娘から、少しずつ老いゆく親へ、元気なうちだからこその「贈りもの」とは? 遺影にも使える記念写真の撮影とメイク、実家の片付けなど、親も娘も心に残るイベントや言葉をご紹介。

まだ介護は必要ないけれど、親の日常が心配

 久しぶりに帰省した実家でお風呂に入ったとき、以前に比べて掃除が行き届いていないことに気づいたーー。そんなとき、どうしますか? 「ちゃんと掃除しなよ」なんて言えず、でも、仕事が忙しいと、親が元気なのに頻繁に実家に帰るのはつらい……。

 そんなニーズに応えて、シニア向けの家事代行サービスを、親への贈り物として上手に利用する人が増えています

 もうモノはいらないわ、という親に対して、母の日や誕生日のプレゼントとして利用するケースが増えているのは想像できるところ。さらに、「『両親の見守りのために利用したい』という問い合わせもあります。体が健康で認知症の疑いもないため介護保険の対象外で独り暮らしもできる親に、何か変化があった場合はすぐに知って対処したいというニーズがあるようです」(ベアーズ広報担当の後藤晃さん)。

 利用した親と子からは、こんな言葉が聞かれました。

 掃除などの家事は定番ですが、意外な家事代行も人気のようです。

 こうしたサービスがどの地域で利用できて、料金体系やサービス内容はどうなっているのか、代表的な4社に取材してまとめました。実際に利用した人の声は? 家事を誰かに頼むことに抵抗がある親に、スムーズにサービスを利用してもらうためのコツは? 次のページから詳しく紹介します。