ARIA世代のアンケートで、自分の健康やお金の次に気にかかっているのが「親の健康と介護」(38%)。仕事で忙しくしてきたARIA娘から、少しずつ老いゆく親へ、元気なうちだからこその「贈りもの」とは? 遺影にも使える記念写真の撮影とメイク、実家の片付けなど、親も娘も心に残るイベントや言葉をご紹介。

今しかできない! 親への贈りもの&言葉

 親にはなるべく安全に清潔に暮らしてほしいのに、親の家ってなんか散らかってるし、モノが多いし、ほこりっぽい……。そう感じることはありませんか。

 断捨離をしようにも、家族だからこそケンカになったり、おしゃべりではかどらなかったり。そんなときは「親への贈りもの」もかねて、プロのサービスを利用するのはいかがでしょうか。

 今回、編集部員Sが一般社団法人「実家片づけ整理協会」に、義理の親の家の片づけを依頼。片付けの一部始終をルポ形式で紹介します。

なぜ実家を片付けたほうがいいのか

 ずばり、実家を片付けるメリットは何でしょうか。実家片づけ整理協会代表理事の渡部亜矢さんにまず聞いてみました。

 「一つは、片付けを嫌がる親への説得にも使えるのですが、安全上の理由です。いつ地震があり、大量の物が落下し散乱するような状態になってしまうか分かりません。危険ですし、いざというときに大事なものを見つけにくくなってしまいます。例えば停電になったとき、暗い中、寝室からトイレまで壁づたいに問題なく歩けるでしょうか。部屋の出入り口や廊下などに物が多いと、つまずくなどして危険です」

 つい後回しにしがちな片付けですが、親が元気なうちに着手をしておく理由は他にもあります。

 「将来、親が要介護状態になり、手すりを付けるなど家のリフォームをしたくなるかもしれません。雨もりや水回りの修理が必要になることもあります。そういうとき、家に物が多くて散らかっていると、リフォームの前にまず大がかりな片付けが必要になり、すぐに対処することが難しくなります」(渡部さん)

 「要介護状態になると、毎月延べ30人もの人が出入りするケースもあります。人の出入りや介護で片付けどころではない……となる前に、モノを減らしておくと、将来の負担が軽くなるでしょう」

 また、亡くなって遺品整理をするまでは、片付けは無理にしなくてもいいのでは、という声も聞かれますが……。

 「親の死後は、モノの持ち主の意思が分からないので、何が大事なものか判断できません。関連さらに親が亡くなったショックで、すべてが思い出のある大切な品のように感じてしまい、捨てづらくなるケースもあります。できるだけ親が元気なうちに、一緒にモノを減らしておくのが理想です」

 日経ARIA編集部のSはこの話を聞いて、いざ、義理の母に片付けサービスを利用する提案をしてみました。


片付けに関する「こんなときは!?」ケーススタディも次ページ以降で紹介
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