ARIA世代で今「学び直し」ブームが起こっています。人生の中央地点で自分軸を見つめ直すため、今後の人生を大胆に展開させるため――10代や20代とは違う、経験を重ねた大人だからこそ見える「学び」の地平とは? 人生を懸けた学びに挑むARIA世代の実例と、大人の学び直しを成功させるノウハウをお届けします。

ARIA世代 人生を懸けた大人の学び直し

スタート地点は専業主婦。夢に挑戦するため40歳からの子連れ留学

「人生には3回、学ぶ機会が訪れる」と、立教大学経営学部 中原淳教授は言う。「人によってタイミングはまちまちですが、主に10~20代、40~50代、60~70代のそれぞれで3回、学ぶ機会が訪れるように思います。ただ、特に学びの必要性を実感し始める40代は、実は最も学びから遠ざかる世代でもあります」

 学びから遠ざかりがちな、子育て真っ盛りの40代を「子どもに海外で学んでほしい」「家族のために永住権を獲得したい」と子どもをうまく巻き込み、「自分の夢だったグラフィックデザインを学び、仕事にする」という目標を同時にかなえるため、大胆な一手を打ったのが松本貢実子さん。専業主婦だった松本さんが選んだのは、夫を日本に置き、40歳からのニュージーランド子連れ留学という道だ。

【松本貢実子さん(46歳)さんの経歴】
1972年生まれ。関東学院女子短期大学卒業後、一般企業に就職。23歳:結婚。専業主婦に。27歳:出産。33歳:『切手で旅するヨーロッパ』を出版。40歳:子連れでニュージーランドへ。国立工科大学・ポリテクニックに入学。44歳:ポリテクニック卒業、グラフィックデザイナーとして映画会社に勤務。46歳:ベビーカー製造会社での正社員を経てフリーランスに。週2日デザインを教える

 中学生レベル+αの英語力の自分が、どこで学ぶのがベストかを徹底的に吟味し、「やりたいことが決まっているならば、学ぶことが細分化されているので断然お勧め」という、ある特徴を持つ学校を戦略的に選んだことが、松本さんの学び直し成功の秘訣。46歳で人生初の正社員の座と永住権を獲得、現在はフリーで活躍する「無謀でありながらも策略家」の松本さん。松本さんが挑んだまさに文字通りの「人生を懸けた」大人の学び直しに迫った。

 「これから海外で学んでみたい人」「学校に通うだけでなく、就職につなげたい人」「学んだ後も海外に暮らしたい人」は、松本さんの実例から多くのノウハウを得られるだろう。子どもと夫はどうする? 費用は? 英語力は? それぞれの課題を計画的にクリアした松本さんの学びスキルをぜひ参考にしてほしい。

親子で留学し、学校を吟味して学んだからこそ得ることができたのが、ニュージーランドの永住権だ ※有料会員の方は、5ページ目でこの表の内容が見られます
ニュージーランドとオーストラリアには、大学よりも実践的な内容を学べる国立・公立の高等教育機関がある。コースが細分化されているため、学びたいことが明確にあり、それに合致したコースがあれば留学先として有力な候補になる ※有料会員の方は、5ページ目でこの表の内容が見られます