子どもの権利を守るために 3keys

認定NPO法人 3keys
活動の目的:生まれ育った環境によらず、自立や権利保障の観点から必要な支援・情報が十分に行き届く社会をつくることを目的としています。虐待や貧困などで親や大人に頼れない子ども、これまで十分な教育を受けてこられなかった子どもが利用しやすい社会保障(セーフティーネット)をつくり、増やすことを目指します。
職員・アルバイト:14人
ボランティア/プロボノ/業務委託:常時10~20人前後
活動内容

 全国の援助希求能力があるおよそ10歳以上の子どもたちが利用できる支援情報や、悩みの解決となるような情報提供をまとめたポータルサイトMex(ミークス)を運営しています。2019年度は100万人以上が利用、そのうち、1万人以上が支援機関とつながり、悩みの相談や課題解決を行いました。

 東京・神奈川エリアで児童養護施設や母子生活支援施設と連携し、虐待や育児放棄などでこれまで十分な学習環境にいなかった子どもたちへの学習支援を行っています。2017年より施設への入所経験を問わない拠点型の学習支援も開始。

 全国の子ども支援団体・機関との連携を深めるためのセミナー「Child Issue Seminar」を継続して開催。また、講演やメディアへ積極的に執筆・出演して情報発信・啓発活動をしています。

子どもたちが安心して暮らし、学べる環境をつくる
子どもたちが安心して暮らし、学べる環境をつくる
代表からのメッセージ

 虐待や貧困下の子どもたちの中には、自傷行為や自殺願望、犯罪被害や、トラウマなどを抱えているケースも多く、単発の支援や、ボランタリーな支援では難しいケースが多いです。

 一方で、行政予算には子どもや子育てやその親を支えるための予算は非常に少ない状況です。継続的かつ、難しいケースにも対応できるような専門性や知識をもって対応するには、行政予算やボランティアだけでは難しく、そのため寄付などを集めることは、虐待や貧困に面した子どもたちの支援に必要不可欠な状況です。

 現場で活動していると、一般的な大人たちの想像していることと、実際の現場で起きていることには大きな乖離があると感じています。なので、一番の支援や参加は、子どもを取り巻く現状をまずは正しく知ることです。社内やコミュニティーの中で勉強会・講演会を開催すること、私たちのセミナーに参加すること、無理のない範囲で寄付をして毎月の活動報告の中で現状を理解していただくことなどから関わっていただきたいです。

 また長期間のコミットができる方は、ぜひこういった現場に何かしら関わり続けることも検討ください。私たちのような団体の場合、短期のボランティアはあまり募集していません。

森山誉<br>3keys 代表理事<br>慶応義塾大学在学中にフィールドワークをしたい思いから、近所の児童養護施設でボランティアをしたことをきっかけに、2009年に学生主体の任意団体3keysを立ち上げる。11年NPO法人3keys設立、代表理事就任。15年「東京都共助社会づくりを進めるための検討会」委員、16年全国子どもの貧困・教育支援団体協議会設立・幹事就任、第30回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)受賞。 17年認定NPO法人に東京都より認定
森山誉
3keys 代表理事
慶応義塾大学在学中にフィールドワークをしたい思いから、近所の児童養護施設でボランティアをしたことをきっかけに、2009年に学生主体の任意団体3keysを立ち上げる。11年NPO法人3keys設立、代表理事就任。15年「東京都共助社会づくりを進めるための検討会」委員、16年全国子どもの貧困・教育支援団体協議会設立・幹事就任、第30回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)受賞。 17年認定NPO法人に東京都より認定