路上生活からの脱出を全力サポート Homedoor

認定NPO法人Homedoor
活動の目的:一人も路上死しない社会を。ホームレス問題に関する正しい認識が広まり、襲撃が起きないことを目指しています。また、路上から脱出したいと思ったら、脱出できるよう、全力でサポートしていきます。
職員:6人
ボランティア/プロボノ:1206人
活動内容

 「あそこに行けば、絶対になんとかなる」そんな風に思ってもらえる場所が、たった1つでもあれば、路上で亡くならずに済むのではないか。路上から脱出したいと思ったら、誰もが脱出できるようになるのではないか。そんな仮説を基に、Homedoorの活動は大阪でスタートしました。6つのチャレンジを通じて、ホームレスの人々の路上脱出をサポートしています。

届ける(巡回活動、店舗ポスター・Web広告での情報提供)
選択肢を広げる(アセスメント(相談窓口)、シェルターの提供、他機関との連携)
「暮らし」を支える(居場所づくり、無料食堂の実施、健康サポート)
「働く」を支える(仕事の提供、一般就労移行、金銭管理サポート)
再出発に寄り添う(引っ越し・見守り、就労定着、卒業生サポーター)
伝える(講演・ワークショップ、路上生活者調査、啓発用教材販売)

 中でも核となっている事業が2つ。路上からでも働ける仕事づくりのため、ホームレスの人の7割が得意とする自転車修理技術を生かし、大阪市内200ポート以上で使えるシェアサイクル「HUBchari」(ハブチャリ)を2012年にスタートしました。

 また、宿泊施設「アンドセンター」では、その日に泊まる場所がなく、野宿を望まない人のために、無料で短期間宿泊できるシェルターを個室で18部屋用意。食料や、着替え・歯ブラシなどの日用品も支給。働きながら貯金して次の家を借りるための「トランジショナルハウジング」として長期利用も可能にしています。

路上から脱出するために仕事が必要。シェアサイクル「HUBchari」はその施策の中心
路上から脱出するために仕事が必要。シェアサイクル「HUBchari」はその施策の中心
代表からのメッセージ

 「こんなことになるなんて」……新型コロナウイルス感染拡大が起きる前から、こう言いながらHomedoorに相談に来る人は後を絶ちませんでした。現在相談者は急増し、新型コロナウイルスの影響で、誰がいつ、困窮状態に陥ってしまうか分からない状況になってきました。一旦ホームレスになれば自力でのやり直しは難しいのが現実です。私たちがセーフティーネットとなり、困窮状態から脱出するサポートをしていければと思っています。

 ホームレス問題というと自己責任論が根強く、支援がなかなか集まりにくいことが課題です。新型コロナウイルスの影響で相談者数が増えているため、宿泊場所や食料、着替えの準備・購入のため資金が必要です。ぜひご寄付でご協力いただければ助かります。

川口加奈<br>Homedoor 理事長 <br>14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の根絶を目指し、炊き出しなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等で生活困窮者ら累計2000人以上に就労支援や生活支援を提供する。Googleインパクトチャレンジ グランプリ、人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞・参議院議長奨励賞受賞、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」等を受賞。
川口加奈
Homedoor 理事長
14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の根絶を目指し、炊き出しなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等で生活困窮者ら累計2000人以上に就労支援や生活支援を提供する。Googleインパクトチャレンジ グランプリ、人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞・参議院議長奨励賞受賞、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」等を受賞。