役職、業務内容、シーンが変われば、ミッションも人間関係も変わります。なのにファッションとメイクは、自分が決めた「正解」にこだわっていないでしょうか。仕事やフォーマルな場でもっと自信を持って行動でき、周囲から信頼感を得られるARIA世代のONのファッションとメイクを、達人や専門家が教えます。

見直すべきは眉とリップだった

 今日はプレゼンがあるから……と思ってしっかりメイクをしたら、なんだか怖い顔になってしまった。そんな経験ありませんか? それは「昭和なメイク」のせいかもしれません。眉のムダ毛をそって細く整えたり、目力を出そうとして黒いアイラインを入れたり、唇にグロスを塗ってツヤツヤにしたりするのはむしろ逆効果。今はファッションと同様にONのメイクでも「抜け感」が大事。少し前の定番メイクだと頑張り過ぎた印象を与えてしまいます。

 では、何をどう変えればいいのか。「眉とリップのメイクを新しくするとガラッと今風の印象になります」というのは人気ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさん。「アイシャドーを何色も使ってグラデーションにするよりも、眉に立体感を持たせる方が生き生きした顔に見えます。眉とリップってとても大事。この2つのパーツをアップデートすると品良く知的な顔に仕上がります」(小田切さん)

ほとんどアイメイクをしていなくても眉に存在感があるとキリッとした印象に
ほとんどアイメイクをしていなくても眉に存在感があるとキリッとした印象に

描く前のひと手間でふさふさした毛流れを作る

 「トレンド感のある眉は存在感があって少し暗め。長さや形よりも“毛感”を生かしたナチュラルさが大事なんです。特にARIA世代は毛の存在を無視して細眉を描きがちだけど、そったり抜いたりはNG。今ある毛を少しでも生かした眉にする方が生命力の高い印象になります」と小田切さん。でも、「毛感を生かす」ってどういうこと? 「張り付けたのりのような眉ではなく、立体感のあるふさふさした眉のこと。これまで眉毛を抜いたり、そったりしてきた方は、最初にひと手間かけて毛を立ち上げるとふんわり仕上がります」(小田切さん)

 具体的な手順は、次ページから詳しく説明します。