役職、業務内容、シーンが変われば、ミッションも人間関係も変わります。なのにファッションとメイクは、自分が決めた「正解」にこだわっていないでしょうか。仕事やフォーマルな場でもっと自信を持って行動でき、周囲から信頼感を得られるARIA世代のONのファッションとメイクを、達人や専門家が教えます。

 シミやくすみが気になってくるARIA世代。顔色を明るくしようとカラー下地を塗ったり、ファンデーションでシミを隠そうとしたりすると、なんだか厚塗り感が出て粉っぽい顔になりがちです。「ファンデーションを均一に塗って肌を覆うと古い顔になります」というのは女性誌やイベントで大人気のメイクアップアーティスト、小田切ヒロさん。

自分の肌を生かすベースメイクって?

 よくやってしまうのが、左のようにシミやクマを隠そうとして肌色のコンシーラーを塗り、カラー下地やファンデーションを顔全体に塗ってしまうメイク。確かに、シミは隠れても、のっぺりして生気のない顔に見えてしまいます。

(左)シミやクマは隠れているけれど、厚塗りで生気がない印象。(右)小田切流メイクなら透明感があってフレッシュな顔に。イキイキとして自信ありげに見えます
(左)シミやクマは隠れているけれど、厚塗りで生気がない印象。(右)小田切流メイクなら透明感があってフレッシュな顔に。イキイキとして自信ありげに見えます

 「ファンデーションは自分の肌を最大限に生かす『薄付き』が基本。ファンデーション一つですべて隠そうとすると、どうしても厚塗り感が出てしまいます。シミの部分だけコンシーラーでしっかりカバーして、ファンデーションは薄付きに。明るさや立体感はハイライトでプラスします。過剰なツヤは不自然に見えてしまうので、ベースメークはあくまでフレッシュに仕上げます」(小田切さん)

 小田切流のベースメークを5つのSTEPで紹介します。え、面倒……と思うかもしれませんが、朝、きちんとベースメークを作っておくと、夕方になってもメイクが崩れにくく、1日中自信を持って過ごせます。化粧直しは、気になるところをコンシーラーで補修して、プレストパウダーをはたくだけでOK。特にコンシーラーとハイライトはいいものを1つ持っておくと長く使えて、肌が格段にきれいに仕上がります。