役職、業務内容、シーンが変われば、ミッションも人間関係も変わります。なのにファッションとメイクは、自分が決めた「正解」にこだわっていないでしょうか。仕事やフォーマルな場でもっと自信を持って行動でき、周囲から信頼感を得られるARIA世代のONのファッションとメイクを、達人や専門家が教えます。

 新しいポジション、新しいチーム。仕事での責任が重くなってくるARIA世代にとって、新しい環境でも自信をくれる仕事服は欠かせない味方。だが「何を、どう着たらいいのか?」と悩む人が多いのもやはり仕事服だ。

 カジュアル化が進む職場で、部下のファッションと上司である自分のファッションが妙にそぐわなかったり、逆にかぶりそうになってしまったり。有能で頼れる上司のイメージを表現したいけれど、かっちりし過ぎたスーツではまじめで怖そうな人と思われそう。部下としっかり向き合える懐の深さも伝えたい……。

 迷えるARIA世代の管理職ファッション問題について、人気スタイリストの山本あきこさんは、ずばり指摘する。

 「積み重ねたキャリアの経験値は高いけれども、肩に力が入り過ぎていなくて信頼感があり、精神的ゆとりを感じさせる……。そんな上司を表現するには『抜け感』をいかに出すかがポイントです」

 管理職の仕事服で抜け感を出すなんて上級テクニックなのでは? という疑問に、「簡単な3つの要素に着目するだけでOKです」と山本さん。次ページから、山本あきこさんのやさしい解説と、シーン別のおすすめコーディネート、そして使いやすいブランドリストをご紹介します!