化粧品ビジネス、コスメを仕事にした経営者・社長に『etRouge』編集長・麻生綾がインタビュー。今回は「利益が出たら次の製品に常にフルベット。働くというよりは遊んでいる感覚です」という株式会社フローフシ代表取締役社長・桑島正幸さん。

僕たちは一番になりたくてFLOWFUSHIを始めたんです。

化粧品も女心も一から勉強。わからない分野だから面白い。

麻生(以下A)桑島さんは、商品企画担当の今村さんと一緒に会社を起こされたんですよね。お二人は香川県ご出身の幼なじみだとか?

桑島さん(以下敬称略)中学の同級生です。気が合っていつも一緒に遊んでいました。卒業後、今村は大阪の高校に進学し、僕は機械系の高等専門学校に。

Aそこからどんな経緯で?

桑島高専を卒業して僕はフリーのエンジニアになり、今村は東京で働いていました。何か楽しいことをやりたいね、といつも話していたのですが、あるとき彼から「医療関係の現場で面白い鉱石を見つけた」と聞き、鞄ひとつ持って上京したんです。

Aその鉱石がエンドミネラル。

桑島そうです。今村が、血流アップやむくみに効果があるエンドミネラルに興味を持ち、試しに化粧品に配合してみたら、リフトアップ効果が明らか。美容医療でも切らないリフトアップが注目されていたし、これを使ってビジネスをしたら面白そうだ、と。

Aお二人には化粧品の知識が?

桑島まったく未知の世界で、すべてが初めてでした。わからないから何もかもが楽しくて。化粧品も女性心理も一から勉強しました。

Aフローフシという会社名も不思議な響き。この由来は?

桑島不老不死って、すべてを手に入れた人が最後に願うもの。不可能と思われているものにチャレンジしたいし、できないことなんてない、という思いからです。