化粧品ビジネス、コスメを仕事にした経営者・社長に『etRouge』編集長・麻生 綾がインタビュー。今回は英国生まれのオーガニックコスメ「ニールズヤード レメディーズ」のダンディーな名物社長、梶原建二さんを直撃。

真摯に取り組んで、1対1できちんと向き合って思いを伝えれば、結果は必ずついてくる。

儲かる、儲からないは二の次。自分にフィットするかを最優先。

麻生(以下A)梶原さんがイギリスに目を向けたきっかけは?

梶原さん(以下敬称略)イギリスフェチだったんですね。37年前の学生時代に、英語、というかクイーンズイングリッシュを上手に話せるようになりたくてイギリスに留学しました。ロンドンから600マイル離れた田舎のリビエラみたいな街に、フラットシェアで暮らしたんです。

Aそこで出会いや発見があった。

梶原田舎の景色が描かれたカントリーダイアリーがすごくきれいで、暮らしの中に美しいものがあるって大事だな、と感じたんです。

Aそれをすぐビジネスに?

梶原いや。卒業して普通に上場企業に就職しました。その頃の俺は、大人になるっていうのは自分の夢をあきらめて社会に順応していくことだと思っていたから。で、1年我慢して働いたあとにカッシーナに転職して……。

A価値観が変わったんですね。

梶原カッシーナの社長を見て、社会人でも自分らしい生き方ができるんだ、と。でも1年で辞めて、友人と2人で起業しました。

Aまた思い切った行動を!