ARIA世代が熱い関心を寄せる「学び直し」。仕事人生が長期化している今、学んで変化し続けることは必須の時代。さらに、大人になった今だから分かる学びの楽しさ、これまでの蓄積をさらに充実させる喜びを実感している人も多いはず。時に人生も変える学び直しの数々、好評をいただいた日経ARIAの記事を厳選してお届けします。ぜひ新しい年の学びにお役立てください。

40代で学びから逃げると「仕事人生を全うできない」

「40~50代は大人の学びが必要になってくる世代」――そう話すのは、『働く大人のための「学び」の教科書』の著書もある立教大学経営学部 中原淳教授。昨今は「人生100年時代」といわれ、仕事人生は長期化。このまま完走、できるだろうか……。「80歳近くまで働けるようになってしまった現代では、40~50代はまだまだ人生中盤戦。学ぶこと、変化することから逃げると長い仕事人生を全うすることができなくなっているのです」


大学での学び直しが今必要な理由 何を学ぶ? 費用は?

国も力を入れつつあるリカレント教育。1回目では、なぜ今ARIA世代にリカレント教育が必要なのか。学ぶ先や講座にはどんな種類があるのか。費用のサポートはあるのか……などを、文部科学省 総合教育政策局 生涯学習推進課 課長補佐の濱部威一郎さんに聞いた。


42歳から1年「学び直し」専業主婦が12年ぶり正社員

9年間の専業主婦期間を経て、44歳で12年ぶりに正社員として働き直しを始めた堀利恵さん。氷河期の就活を乗り越え、メーカーで働いていたものの体を壊して二度の退職を経験。第1子の妊娠を機に専業主婦になったが、「長すぎるブランクは避けたい」と在宅業務で細いキャリアをつないでいた。その後、夫の海外赴任に同行し、二度目の完全専業主婦生活がスタート。2年後に帰国し、堀さんは一念発起して42歳で日本女子大学のリカレント教育課程に挑戦した。


真矢ミキ 53歳で高卒認定試験合格「人生の穴埋める」

真矢ミキさんが53歳にして挑んだのは、「高等学校卒業程度認定試験」。この高卒認定試験は、8科目以上合格すると大学受験資格が得られる制度だ。真矢さんは、2017年8月に5科目を受験し、すべての科目で合格を果たした。50代で挑んだ「本気の学び」は、真矢さんに何をもたらしたのだろう――。


「高卒のモデル」だった40歳が弁護士になろうと決めた

自身のキャリアの専門性を高めるために大学や大学院に通う「学び直し」。ARIA世代にとって旬なトレンドワードだが、新たな分野を一から学ぶ「学び始め」をするのはレアだろう。それが弁護士資格の取得を目指しているとなれば相当レアで、前例がないほど。モデル出身のトータルビジュアルプロデューサーのMANAMIさん(40歳)は今、難関の大学入試も突破し、中央大学法学部に通う3年生だ。しかし、「学び始めは中3レベルの学力だった」という彼女、いったい何者だ?


41歳から学び直し ブランド広報を辞め福島県昭和村へ

「都会を卒業して、田舎でゆったり暮らしたい」――誰しも、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。とはいえ、家族の説得、家や仕事探し、新たなご近所さんとのお付き合いなど、越えるべき数多のハードルを前に「移住は夢物語」と諦めている人も多いはず。そこで、国内の自然あふれる地方に移り、新たな生活をスタートさせた「移住の先輩」に移住成功の極意を聞きます。


大人の「今さら留学」46歳で海外就職&永住権を獲得

学びから遠ざかりがちな、子育て真っ盛りの40代を「子どもに海外で学んでほしい」「家族のために永住権を獲得したい」、そして「自分の夢だったグラフィックデザインを学び、仕事にする」という目標を同時にかなえるため、大胆な一手を打った松本貢実子さん。専業主婦だった松本さんが選んだのは、夫を日本に置き、40歳からのニュージーランド子連れ留学という道だ。

構成/秋山知子(日経ARIA編集部)