何を学び、何を伝え、何のために働くか
リーダーの立場にある40代、50代は、これから何を学び、何をメンバーに伝えて、組織にどんな影響を与えていったらいいのか。個性的なリーダーや、D&I推進に積極的なリーダーの言葉を紹介します。
大人になると、何かを先生に教わる機会は極端に減ります。でも、圧倒的な経験と技を持っている人から心技体について習うことで得られる学びはすごく深い。趣味を深めている人に割と仕事ができる人が多かったりするのは、趣味での学びを横展開できるところが大きいのではないかと思っています。
藤野英人(レオス・キャピタルワークス代表取締役 会長兼社長 CIO)
初めて生産者の元を訪ねたときに、コーヒーって自分が考えていたものとは全然違うと気づいたんです。青い空とふかふかの地面に、木があって、風がそよいで、鳥がたくさんいて。そこでは竹を割ったような器に入れたコーヒーが出てくる。豊かな自然の中で、お天道様の光を浴びて、すばらしい人たちが作っているもの。そういうことを五感で理解できたら、余計なこだわりはなくなりました。
丸山健太郎(丸山珈琲 代表取締役社長)
D&Iっていい言葉だと思いますが、ただダイバーシティ(いろんな人がいるだけ)ではダメなんですよね。形だけのダイバーシティは、逆に組織の効率性を落とします。
日色保(日本マクドナルドホールディングス代表取締役社長兼CEO)
ベクトルを逆にしました。現場に近いMDが考えたことを大事にしていこうじゃないかと。MDのアイデアをどうすれば世の中に出せるかを考えるのが、経験と知見が蓄積された、いわゆる上司たちの役割です。部長は、生産現場との調整など難しい仕事をしっかりとサポートする形に変えよう、と。そういう中からやっぱりヒット商品が出てきましたね。
竹増貞信(ローソン代表取締役社長)
構成/日経xwoman ARIA