2020年2月18日、日経ARIAは創刊1周年を迎えました。人間関係のカテゴリーでは、人生経験を重ねた40~50代のARIA世代ならではのドラマが描き出されました。親との関係、子どもを思う気持ち、新しい恋、人には言えない思い、夫婦の愛情や感情のもつれ、離婚やセックスレス……。いずれも、実名で、ときには匿名で語られる現実の話だからこそのリアリティが多くの読者の心をとらえ、ドラマの筋書きよりもドラマチックな展開も数多くありました。中でも大反響だった記事を紹介します。

離婚して私らしくなる?

夫に拒まれセックスレス 離婚しない限り一生我慢?

精神科医の水島広子さんが、ARIA世代の悩みに答える連載「もやもやにズバッ 心理学お悩み相談」でもっとも読まれた記事で、ARIAの人気記事ランキングでも長らく上位にありました。妻にセックスを拒否される夫の嘆きは一般的ですが、意外と聞くのが妻が嘆くという逆のパターン。水島さんが提示する処方箋とは……?


クリス-ウェブ 佳子 離婚してよく笑うようになった私

読者モデルとして人気のクリス-ウェブ 佳子さんは、その素敵なスタイルやセンスはもちろん、書き手としても魅力的な人です。2人のお嬢さんのママとして、一人の女性として、周囲に流されずに自分の考えをしっかり表明する連載コラム「ARIAのうそ、ARIAのほんと」は毎回人気。特に、離婚したことを明かしたこの記事は、長く読まれています。


「出て行けるならどうぞ」と夫 経済力付け離婚を決意

新婚旅行前日「お前の仕事は誰にだってできるんだから」と言われたのが、夫に最初に感じた違和感……。そんな典子さん(仮名)が、離婚を決意し実際に離婚するまでのストーリーです。連載「離婚までの4つの峠」は「違和感を抱き始めたとき」「別れる決定打となった出来事」など4つのポイントから、ARIA世代の実際の離婚話を紹介しています。皆さん壮絶な経験をしていますが、「離婚した今は、自分らしくいられて幸せ」と話してくださる方が多いのが印象的です。


俳優・今井雅之さんとの出会い。47歳で、まさかの再婚

跡継ぎができないという前近代的な理由から、12年間の結婚生活に終止符を打たざるを得なかったという女性が、42歳で身寄りのない東京へ単身上京。一人暮らしを始めて、仕事を一から切り開いていく体験談。やがて、新たな伴侶との運命の出会いが……。多くの方から共感を得ました。上下編の下がこちらの記事です。ぜひ上もお読みください。


大人の恋と愛情

村山由佳 恋愛したい気持ちは、年を重ね強まっている

爽やかな青春小説から深い官能を描いた作品まで、数多くの恋愛を描いてきた直木賞作家・村山由佳さん。賞をもらっても自己肯定できず、恋愛は承認欲求を満たす唯一のものだったそう。「人を好きになるときは頭で考えたりしないし、好きになったら飛び込んでみようという性格」と話す村山さんに、恋愛観やパートナーについて話を聞きました。


大草直子 私が夫と同じ時間にベッドに入る理由

スタイリスト、ファッションディレクターとして、女性から絶大な人気がある大草直子さん。再婚したベネズエラ人の夫、前夫との間に生まれた長女、そして長男と次女の5人でステップファミリーを築いています。インタビュー時、理想のカップルですね、という問いかけに「愛情なんて貯金だから、努力して増やしていかないとどんどん減っていっちゃうんだから!」とご返答。具体的にしていることの一つが、タイトルにもある「ベッドに入る時間」なんだそうです。


50代を迎えた今、改めて思う「恋は落ちるもの」だって

創刊時からひそかに人気を集めている連載「人生を一緒に歩むパートナーが欲しい」、編集部内での通称「人(じん)パナ」。ARIA世代の女性の、普段は隠している恋愛に対する熱い(いや、熱すぎる!)思いがつづられています。なかでもよく読まれたのはシングルマザーのこの独白。「恋は落ちるもの」だったことを思い出させてくれますよ!