家族のカタチ
ご存知「負け犬論争」から15年。酒井順子さんがARIA世代に投げかけたのは「家族終了」という驚愕のテーマでした。「家族はあるのが当たり前」じゃなかったんだ! と思った読者が多かったのか、息が長く読まれる記事になりました。「親孝行交換」「家族の愛情は掛け捨て型」など、思わず膝を打つ内容が満載です。
近い将来、女性の3分の1が子どもを持たないと推測されています。ただ「女性活躍」の向かう先はワーキングマザーであることが多く、子どもがいない、欲しくても持てない女性の多くは肩身の狭い思いをしてきました。そんな女性同士が集まり、自分の思いを吐露したり、人の話を聞いて共感したりする場を訪ね、リポートしました。とても熱い支持を集めた記事です。
どん底を見た女性たちに、「逆転の一冊」を聞くリレー連載。サンリオピューロランド館長の小巻亜矢さんは、2歳の息子を亡くした絶望から救ってくれた一冊について語ってくれました。今でこそ、社長として大活躍の小巻さんですが、「地獄のような30代」があったとか。涙無しには読めない、勇気をもらえる記事です。
「子どもの頃から母親に『あなたは外見がよくない』『ばかだ』などと言われ続けました。自分が離婚したり、思春期の娘との関係がよくないことの背景には、母親からの仕打ちによって自己肯定感が低くなってしまったことがあるのではないかと常に思ってしまい、母親に恨みすら感じます」というお悩み。母との関係に大人になってからも苦しむ女性は多いです。介護も視野に入ってくるARIA世代、どういう関係性を築けばいいのでしょうか。
漫画家・ヤマザキマリさんが母・リョウコさんについて語ってくれた短期連載「七転び八起きの母娘道」。「人はみんな違う。比較をやめると人生は楽になる」ことを、自分の人生を通してマリさんに伝え続けた破天荒なリョウコさん。読むとなんだか元気が湧いてきます。ぜひ、3回通してお読みください。
39歳の誕生日の夜、年下夫から突然離婚を切り出された葉石かおりさん。子供を産めない自分を責める日が続いたといいます。50代を迎えた今、バツイチ同士で再婚も果たし、改めて振り返ると、子供を持たなかった寂しさはあるけれど後悔はないそう。子供がいる幸せよりも仕事で得られる達成感という強い刺激を選び、仕事から幸せをもらってきたからだ、といいます。
映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」は、故郷で暮らす母を帰省のたびに撮影していた娘が、認知症を疑い、気づきながらもカメラを回すドキュメンタリー。どう対処すべきか悩みつつも職業柄撮り続ける娘の葛藤、母を世話する父の姿と、圧倒的なリアリティーが胸に迫ります。作品は欧米でも高く評価され、息長く上映会が続いています。
担当編集は、心の底から思っています。ルー語は世界を救う、と。ルー大柴さんが毎回、真剣にARIA世代のお悩みに答えてくれます。本当に、真剣に向き合ってくれているんです。でも出てくるアドバイスは、「人生マウンテンありバレーあり」「清水のステージからダイブ!」……抱腹絶倒。ルーワールドをお楽しみください!