世界の最先端を体感できる都市、ニューヨーク。この街に1996年から在住し、ビジネス・コンサルタントとして第一線で活躍する渡邊裕子さんの最新リポートをお届けします。
ジョー・バイデン次期大統領の妻ジルは、ファーストレディーになっても大学教授として働き続けるつもりだと宣言している(「ジル・バイデン次期大統領夫人 『教壇に立ち続ける』」参照)。それが実現すれば、米国史上初めてフルタイムの仕事を持つファーストレディーとなる。
しかし、「史上初」は彼女だけではない。次期副大統領のカマラ・ハリスも、人生を通じてたくさんの「史上初」を成し遂げ、歴史をつくってきた。
米国史上最初の女性副大統領だが「最後」ではない
11月3日の大統領選挙から4日を経た11月7日、バイデンとハリスはデラウェア州で勝利演説をした。その演説で発したハリスの言葉は、多くの人の心に刺さった。
「私は米国史上最初の女性副大統領かもしれませんが、最後ではありません。なぜなら、今夜この瞬間、すべての小さい女の子たちは、この国が可能性に満ちた国であることを見ているからです」
原文While I may be the first woman in this office, I will not be the last, because every little girl watching tonight sees that this is a country of possibilities.
まさに今、歴史的瞬間を目撃していると感じさせる言葉だった。