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ガラスの天井を越えて

味の素・野坂専務 ロールモデルはパッチワークでつくる

(下)多様な経験値を持つメンバーが経営に携わることがイノベーションをつくる


女性活躍推進に多くの企業が取り組む今においても、取締役に就任する女性はまだ限られた存在だ。トップを走る彼女らが、経営の中枢を担うまでにどのようにキャリアを磨き、どんな道のりを歩んできたのか、これから後に続く女性たちへのメッセージとともに、じっくり話を聞いた。

(上)味の素専務・野坂千秋 何のために働くのか悩んだ20代
(下)味の素・野坂専務 ロールモデルはパッチワークでつくる ←今回はココ

 大手国内食品メーカーの中で「女性初」というポジションを切り開いてきた野坂千秋さん。「常に前向きに考える」という強みを生かし、たくましく温かなリーダーシップを発揮してきた。役員という立場から見えて来た「仕事への向き合い方」について聞いた。

味の素 取締役 執行役専務の野坂千秋さん
味の素 取締役 執行役専務の野坂千秋さん

与えられた機会を受けとめて、自分の志をつらぬく

編集部(以下、略) 野坂さんは味の素で女性として初めての執行役員になり、さらに生え抜きの女性社員で初めての役員に就任されました。女性初ということでプレッシャーはどう受けとめていましたか?

野坂千秋さん(以下、野坂) プレッシャーがなかったと言えば嘘になると思いますし、何でも前置きに「女性初」とつくのは心地良いものではないとは思っていました。でも、それより私を役員にした上の任命責任のほうが重いぐらいに思いっていました。若い人たちも気にせず、与えられたことを受けとめて、自分の志にこだわったほうが成果にもつながるし、自分の幸せにもなると思います。

 ある組織の中で自分が仕事をしていく上で、企業の志と自分の志の接点をいかに見つけていくか。私はそれが入社7年目の東京支社で見つけられた。会社が目指す方向と自分がやりたいことの接点を見つけられるかどうかは、キャリアを進める上で大きいと思います。自分の志や希望、生きていきたい方向性が会社のそれと合っていれば、多少つらい局面でも自分事として乗り越えられる。そこがポイントだと思います。

 自分の人生の中で選んだ仕事、ワークインライフ(人生のさまざまな要素の一つとして仕事がある)という考え方ですよね。従業員と会社のエンゲージメントが高くなることはワークインライフの一つの目安だと思います。従業員がハッピーになれば、お客様もハッピーになって会社も成長する。個人と会社は対等な関係でパートナーシップを持つようになるのがあるべき姿だと思っています。

―― ご自身が役員になってみて、どのような変化がありましたか?

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