スマホに通知が届く「動体検知」機能で異変を察知
その後、障害のあった兄は亡くなりましたが、福岡の企業に転職した福村さんは、奈良に住む70代の両親を引き続きIT機器を使って見守っています。
「母は兄が亡くなってからふさぎ込むことも多くなっていて心配だったので、そのままネットワークカメラを置いています。今は4台のネットワークカメラをリビング、寝室、玄関、庭の見えるところに設置して見守っています。玄関に置くことは防犯の意味もあります」
ネットワークカメラは現在、3000円台から購入することができます。福村さんが持っているネットワークカメラのひとつが、ディスカウントストアのドン・キホーテのプライベートブランドから発売されている「スマモッチャー(SMAMOTCHER)」。家のWi-Fiにつないでおくと、スマートフォンにダウンロードした専用アプリから家の様子を見ることができます。カメラが映している範囲に動きがあれば、アプリに通知が来る「動体検知」機能や、対象物を追いかけてカメラが動く機能もあります。福村さんは仕事中にずっと映像を見ていることはできないため、動体検知で通知を受け取るようにしています。
「玄関にネットワークカメラを置くと、この日は散歩かな、この日は病院へ行くのかな、など、生活パターンで推測できるようになります。このパターンから外れたとき、例えばいつもはこんな時間に玄関にいるはずはないのにどうしたんだ、と異変に気づくことができる。それで電話などで連絡すれば、状況が分かって安心できます」