肩や背中の凝りをほぐし血行をよくする

 今回ご紹介するプログラムは、まだ活動的になりきっていない朝の体のために、準備体操となるポーズを中心に集めました。ヨガが初めての方でも簡単にできるポーズばかり。上半身全体をほぐしながら血行を上げ、体を活性化していきましょう。

肩回りを動かして体全体の血行がよくなる朝ヨガのプログラム(所要時間 11分14秒)

 いかがでしたか? 血行が上がって体が温まると、体が内側から目覚める感じや、頭が回転し出す感じがしたでしょう。実は、朝ヨガに向くポーズは割と決まっています。その代表的なものの一つが、動画の中盤あたりで四つんばいになって行うポーズ「キャット&カウ」です。

息を吐きながら背中を丸めるキャットポーズ
息を吐きながら背中を丸めるキャットポーズ
背中を反らしながら息を吸うカウポーズ
背中を反らしながら息を吸うカウポーズ

 このキャット&カウのポーズでもっとも大事なことは呼吸です。背中を丸めるときに吐き、反らすときに吸います。呼吸のリズムに合わせて動くことで、肩凝りや腰痛の緩和、骨盤のゆがみ解消など、より高い効果につながると言われます。丸めるときは骨盤を後傾させて、肩甲骨を広げるようにし、反らすときは胸を前に突き出すようにしましょう

慣れてきたら、背骨の動きを意識してください。私たちの背骨は、尾骨から頸椎まで26本の骨が積み重なってできています。その小さな骨一つひとつを動かすのをイメージしてみましょう。より丁寧な動きになって呼吸が深まり、心も整いやすくなると思います。

 この記事では2週間ごとに新しい朝ヨガを紹介します。さらに寝る前にお薦めの夜ヨガの紹介もスタートしています。来週は夜ヨガの3回目で、テーマは腰痛の緩和です。疲れがたまりやすい腰まわりをほぐすことで、頭と心がリラックス。ぐっすり眠れ、翌朝起きたときの爽快感も違います。ぜひ夜ヨガも試してみてください。

寝つきが良くなる!タオルで肩をほぐす夜ヨガの記事もオススメ
タオル1本で肩をほぐす「夜ヨガ」でストンと眠る

取材・文/茅島奈緒深 写真撮影/稲垣純也 動画撮影/Tomoya(B-life)