ヨガが初めての人も、体が硬い人も大丈夫

 初回のプログラムは、ヨガは全く初めてという人にも無理なくできる、7分弱の「初めての朝ヨガ」です。あおむけになって大きく伸びをすることから始めて、寝ている間にこわばりがちな腰や背中をほぐしてから体を起こし、あとは最後まで座ったままできるポーズを続けます。とても簡単な内容なので、気持ちのいい伸びを感じながら、ゆったりとした呼吸を続けてください。

あおむけの姿勢と座った姿勢でできる、とても簡単なヨガプログラム(所要時間 6分49秒)

 いかがでしたか? この動画は、ヨガが盛んなオーストラリアのゴールドコーストで撮影しました。朝、太陽の光を浴びると、体がシャキッと目覚める感じがしますよね。それは、自律神経がリラックスモードから活動モードに切り替わりやすくなるからです。空が曇っていても体は光を感じ取れるそうなので、朝ヨガをする前には一度カーテンを開けて光に触れると、集中して行いやすくなるでしょう。

 さらに余裕があるときは、ほんの1~2分でいいので、ヨガをする前に次のように座ることをお勧めします。これも私が習慣にしていることです。

朝ヨガをする前に、1~2分でいいので座って呼吸の音に耳を傾ける。「その日の自分の状態を探っています」
朝ヨガをする前に、1~2分でいいので座って呼吸の音に耳を傾ける。「その日の自分の状態を探っています」

 何をしているかというと、あぐらをかいて手をひざのあたりに置いて目を軽く閉じたら、呼吸のスー、ハー、という音に耳を傾けながら、体の凝り具合や胃腸の調子、やる気の有無など、その日の自分の状態を探っています。

 誰にだって、なかなか眠気が取れなかったり、体調がすぐれなかったりする日があるもの。自分の状態がイマイチだとわかれば、朝ヨガのポーズを緩めるなど、頑張りすぎないようにできます。「今日はミスをしやすいかもしれないから気をつけよう」と、その日の心構えもできるでしょう。

 この連載では2週間ごとに新しい朝ヨガを紹介していきます。先週からは、寝る前にお勧めの夜ヨガの連載も始まりました。一日の疲れと凝りをほぐすことで、頭と心の緊張も取れ、ぐっすり眠れます。翌朝起きたときの爽快感が違ってくるので、ぜひ夜ヨガも試してみてくださいね。

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取材・文/茅島奈緒深 写真撮影/稲垣純也 動画撮影/Tomoya(B-life)