手取り年収 =「支払金額」― 社会保険料などの合計金額 ― 所得税額 ― 住民税額

 手取り年収を計算するために必要な数字について、それぞれ説明します。

 まず、給与収入は源泉徴収票の記載では「支払金額」となっています。社会保険料などの合計金額、所得税額も、源泉徴収票に記載があります。

 一方、住民税額が記載されているのは、給与明細です。この金額は1カ月分ですので、12倍して年間の負担額を算出しましょう。あるいは、毎年6月頃に勤務先からもらう(フリーランスの場合は自治体から届く)住民税決定通知書でも確認できます。

年収を知ると転職時も役立つ

 ちなみに、一般的な「年収」とは、社会保険料や税金を引く前の金額のこと。「額面」や「税込み」とも言われ、源泉徴収票の「支払金額」が該当します。

 転職などの際に提示される年収は「額面」です。それを知らないと、「わ、こんなに増える!」と期待して転職したら、実際の手取りは前職より低かった……なんてことになりかねないので、「額面」の年収も頭にメモしておきましょう。

 近日公開予定の次回記事では、貯めるための「口座」の作り方や使い方についてご紹介します。

構成・文/大上ミカ、日経WOMAN編集部

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