20代はモデル、歌手、女優として表舞台で華やかに活躍。28歳で結婚した後、4人の子どもの母として子育てに専念していた時期もあった桐島かれんさん。50代を迎えた今も凛(りん)とした美しいたたずまいは変わらず、温かみのある輝きを放っている。年を重ねることで感じる変化にどう向き合っているのか。桐島式「大人の流儀」を聞いた。

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桐島かれん 修行だと思い子育てに専念した12年が力に


食事は10人分以上を作るのが20年来の日課

―― 50代になっても変わらずに美しいですが、美容のためにやっていることはありますか?

桐島かれんさん(以下、敬称略) 美容にも化粧品にもあまり詳しくはなく、美容院ですら自分の中では優先度が低くなってしまって。そんなわけで子ども優先の子育て中は8年以上美容院に行かなかったという記録があります。仮に1時間余分にもらえるとしたら、寝てマッサージされることより、仕事をしたり読書をしたり……を選ぶタイプです。海外旅行に行ってもスパで過ごす時間があるなら、どんどん外を歩き回って現地の暮らしに触れることを選択してしまいます。

―― それは意外でした。ヨガなどの運動はしていますか?

桐島 特別な運動もしないのでジムへ通うこともしていないです。高校の部活動でバスケットボールをして以来、走ったこともないくらい。2018年の春にぎっくり腰になり3日間、ベッドから降りるのも大変だったので、なにかしら運動はしたほうがよいのかなと考え、一時パーソナルトレーニングを受けてはいましたが……。今は毎日こなしている家事でそれなりの運動になっているのではないかしら? と思っています。

 食事は毎日、夫の仕事のスタッフたちの分を含めて10人分以上を作っています。これは20年以上続いている習慣で、私のライフワークみたいなものですね。準備や買い物はスタッフにも手伝ってもらいますが、献立は毎回、私が考えて一緒に料理します。独身の頃はお米のとぎ方も知りませんでしたけどね(笑)。

 ジムへ通って体型を保ち、エステに行って美を手に入れて……ということより、どうしても「家族やスタッフに健康的でおいしいものを、おなかいっぱい食べてもらう」ほうが、やりがいがあるし楽しいのです。

「海外旅行のときはスパで過ごす時間があるなら、どんどんと外を歩き回って現地の暮らしに触れることを選択してしまいます」
「海外旅行のときはスパで過ごす時間があるなら、どんどんと外を歩き回って現地の暮らしに触れることを選択してしまいます」