20代はモデル、歌手、女優として華やかに活躍。28歳で結婚した後、3年おきに4人の子どもを出産し、子育てに専念していた時期もあった桐島かれんさん。「破天荒なシングルマザー」として知られた作家の母・桐島洋子さんとは異なり、家庭に軸を置いたライフスタイル。かれんさんにとって母の洋子さんはどんな存在だったのか。影響を受けたことや子育て、家族について聞いた。

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出産しているか、授乳しているかの12年間

―― 28歳で結婚されて4人のお子さんを育て、ほぼ子育てに専念していた時期もありましたね。

桐島かれんさん(以下、敬称略) 3年おきに4人の子どもを出産しましたから、12年間は体がほぼ子どものために尽くしている状態で、出産しているか授乳しているかでした。自分の時間は持てず、ストレスもたまりますが、子育ては一人の人間としての人格を高める修行のようなもの。自分の欲望を捨て、子どもに尽くす日々は忍耐力が必要で、試練も訪れますが、お陰様でたくましくなったような気がします。体力的にも修行だと思って子育てに専念していた時期が12年間はありましたね。

―― 今は一番下のお子さんが高校生になり、少しは手がかからなくなりましたか?

桐島 やっと子育ても一段落です。過ぎてみると、あの12年間がパワーとなっている気がしますね。働き続けたいとは思っていたので、それがお店を始めたきっかけでもあります。女性は働いている人でも、それ以外にいろいろな役割があり負担もあります。思うように時間が取れないことに歯がゆさを感じることもありましたが、細々とでもパッションを傾けられるものがあってよかったと思います。

「修行だと思って子育てに専念していた時期が12年間はありましたね。やっと子育ても一段落です。過ぎてみると、あの12年間がパワーとなっている気がしますね」
「修行だと思って子育てに専念していた時期が12年間はありましたね。やっと子育ても一段落です。過ぎてみると、あの12年間がパワーとなっている気がしますね」