- (1)大人の学びの環境が激変 「学ばない人」は取り残される
- (2)社会人大学院どこがいい? 決め手は学びのコミュニティー
- (3)オンライン講座が活況 会社で学べない「○○の書き方」
- (4)子育て卒業と同時に退職し上京。学び続ける50歳 ←今回はココ
- (5)ネットで完結・大卒資格 BBT大学で学ぶ人の本音ルポ
- (6)いとうまい子56歳で老化学博士に。学びを止めない理由
青森県警察本部で29年間勤務した後、定年や早期退職制度の該当年齢になるのを待たずに退職し、大学院生となった大湯琴音(おおゆことね)さん。仕事にやりがいを感じ、業務に必要な知識は積極的に学んでいたが、2016年に1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得して民間の仕事に触れるようになったことと、子育てが一段落したことをきっかけに、これから先の人生を見据えた専門性の高い学習がしたいと思うようになったそうです。
「青森県警では、交通部や総務、生活相談、自殺・交通事故統計からセクハラ相談員まで、幅広い業務を担当しました。人の心に関わる仕事が多く、交通事故被害者の助けになりたいという思いもあったので、在職中に放送大学教養学部で心理学を学びました。この学びを機に、さらに専門的な知識をつけたいと考え始めたのですが、それにはまず、私に欠けている 『民の感覚』 を養わなければいけない。そう考えて、子育てが一段落したタイミングに合わせて退職し、上京。2017年4月、明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科へ入学しました」
在職したまま放送大学などのオンラインで学ぶ選択肢もあったはず。にもかかわらず退職し、東京で学ぼうと思ったのは、放送大学で感じたあることが理由だったそうです。