世の中の食いしん坊たちから熱烈な支持を集めるarikoさん。簡単だけど、凝って見える。斬新な組み合わせで、いつもの味に変化が起こる−−。そんなarikoさんのレシピとアイデアから今の気分にぴったりな“おいしいおすそわけ”をお届けします。今回は、寒い日に心と体をほっと温めてくれる自家製スープのお話です。

家でも撮影現場でも朝食には温かなスープを

 ついこの間まで冷房を付けるほど暑かったのに、突然、暖房を入れないと耐えられないくらいの寒さになり、体がびっくりしてしまいました。

 今年は穏やかな秋を飛ばして早くも冬に突入してしまうのでしょうか。こうなると現金なもので温かいものが食べたくなります。夕方に買い物に行ったら、スーパーの売り場が一気に鍋仕様に。

 パック詰めされた豚しゃぶ肉に煮るだけのつくね、おでん種にキノコセット、ずらりと並んだ鍋つゆもこんなに種類があるのかというくらいのバリエーションの多さに驚かされました。

 年も明ける頃になると「またお鍋?」とマンネリ気味になってしまいますが、寒くなり始めは値千金! 「やっぱりお鍋だね」などと喜ばれるのでおかしくなります。

 鍋と並んで、この時期、体が喜ぶのが温かなスープです。特におなかがすいて目覚めた寒い朝、体にじんわり染み入り、ほっと温まる滋味あふれる野菜のスープはなんともうれしいもの。

 家族でいただくだけでなく、12月に入ると保温ジャーに入れたスープを早朝からの撮影の差し入れに持って行くのが春までのルーティンになります。

冬の撮影現場には保温ジャーに入れたスープを差し入れる
冬の撮影現場には保温ジャーに入れたスープを差し入れる