世の中の食いしん坊たちから熱烈な支持を集めるarikoさん。簡単だけど、凝って見える。斬新な組み合わせで、いつもの味に変化が起こる−−。そんなarikoさんのレシピとアイデアからの今の気分にぴったりな“おいしいおすそわけ”をお届けします。今回のテーマは、夏野菜。トウモロコシや枝豆、香味野菜……旬の食材の魅力を最大限に引き出したariko流の調理法について教えてもらいました。
枝豆はさやごと調理で乙なおつまみに
梅雨に入ってジメジメな毎日。梅雨明けまではもう少しかかりそうですが、食卓に上る食材はもうすっかり夏モードに。一年を通して手に入るようになったとはいえ、キュウリやトマト、ナスなどは色が濃くなりパーンとハリが出てどれも生き生きとしています。
先日、逗子ロケの帰りに立ち寄った「レンバイ」こと鎌倉市農協連即売所でも元気に育ったナスやキュウリがずらりと並んで見るからにおいしそうでした。鎌倉駅からもほど近い、鶴岡八幡宮の参道に面したこの場所は新鮮な鎌倉野菜の宝庫! 機会があれば一度立ち寄ってみることをお勧めします。
夏野菜の代表選手の枝豆やトウモロコシもこれからがおいしくなる時期、スーパーで見かけるたびに手に取ってしまいます。旬の野菜は味が濃いので、シンプルに頂くのが一番。枝豆はサッと塩ゆでするだけで夕食のとりあえずの一品になってくれます。冷たいビールと一緒にゆでたての枝豆を出しておけば間違いなし。
ゆでたてに追い塩を軽くすることでビールによく合うしょっぱさになります。さやごと塩をしてしばらく置いてからフライパンでじっくり焼いたものも中身がほくほくと甘くなり、こちらは冷酒のお供にぴったりです。わざと枝を残して焼けば、ちょっと乙な居酒屋さん風に仕上がります。
ゆでて残ったものはニンニクと赤唐辛子と一緒にオイルで炒めたペペロンチーニ風に。バターを加えたり、最後にしょうゆをひとたらししたりすれば、さやごといつまでもチューチューしゃぶっていたくなるほど、ひとつまたひとつと後を引きます。