世の中の食いしん坊たちから熱烈な支持を集めるarikoさん。簡単だけど、凝って見える。斬新な組み合わせで、いつもの味に変化が起こる−−。そんなarikoさんのレシピとアイデアからの今の気分にぴったりな“おいしいおすそわけ”をお届けします。今回のテーマは、季節のフルーツを煮て作るジャム。春の恵みに一手間かけて、生とは違ったおいしさを楽しみましょう。

いちごジャムは少量作って食べ切る

 スーパーの店先にジャム用の小粒のいちごが並び始める頃になりました。コロコロと愛らしいフォルムの小粒のいちごが山盛りになっている様子を見ると素通りすることができません。

 2〜3パックを手に取っていそいそと家に帰り、さっそくジャム作りを始めるのが毎年のこの時期の恒例。少量で作るジャムは砂糖も少なめでいちごの本来の甘酸っぱさを生かしたフレッシュな味わい。1週間ほどで食べ切ってしまえる量なので、保存容器をしっかり消毒する面倒臭さもありません。

春になるとスーパーの店先に並ぶジャム用の小粒のいちご
春になるとスーパーの店先に並ぶジャム用の小粒のいちご

 砂糖の量はいちごの重量の3割くらいを目安に。2パックのいちごなら、砂糖は180〜200g程度でしょうか。ジャム作りといえば欠かせないのが小さな銅鍋です。私が料理教室に通っている小堀紀代美先生が監修したもので、小ぶりでちょっと深めなところがとても使い勝手がいい。

 普段は野菜をゆでたり、ミルクを温めたりしているのですが、この時期は本来の目的に戻って面目躍如。気軽にジャム作りができるのもこの小さな銅鍋があるからかもしれません。

ジャム作りに欠かせない小さな銅鍋
ジャム作りに欠かせない小さな銅鍋