「最年長記録はまだつくれる」に励まされた
―― まさに宮崎さんのイメージですね。
宮崎 わぁ、うれしい。そうだったらいいなぁと思いますが。友達にこういう人がいてくれたら幸せですよね。私は地元の同級生や大学時代の友達が一番心を許せるし、話をしていて気持ちが楽になります。今はコロナもあって、友達となかなか会えないのがね……。ドラマや映画でも打ち上げがなくなってしまったので、出演者やスタッフの皆さんとゆっくり話す機会もなくてちょっぴり寂しいです。
そんな心が沈みがちな時に勇気づけられたのが、東京オリンピックやパラリンピックの選手の皆さんの活躍です。
50歳で金メダリストとなった東京パラリンピック自転車女子の杉浦佳子選手が言った、「最年少記録は二度とつくれないけど、最年長記録はまだつくれる」という言葉は印象的でした。まだまだ自分も頑張れるなって励まされました。
―― 宮崎さんはいろんなシーンで最年長記録が出せそうですよね。70歳で水着グラビア最年長記録も夢じゃないのでは?
宮崎 いやあ、それはどうでしょう(笑)。ただ、ビキニを着るかどうかは別として、実は篠山さんに「50周年記念も撮影お願いしますね!」と言ってあるんです。そしたら「俺が生きてるか分からないよ」って笑顔で返されましたけどね。
もし、その時になってみたら、「面白そうだから、また水着にチャレンジしよう」って思い切っちゃうかもしれない。そんなふうに思える70代でいたいですよね。あれ、こんなこと言っちゃっていいのかな!?
これから先はいかに衰えるスピードを緩められるかだなと思っていて。人生を思う存分楽しみたいから、そのためにも健康でいないといけないし、それこそ筋力や骨量を高める努力も必要かなと。私って欲深いんでしょうか(笑)。若作りはしませんけど、心と体をいつまでも健やかに保てるように精いっぱいのことを自分にしてあげたいですね。
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取材・文/伯耆原良子 構成/市川礼子(日経xwoman ARIA) 写真/洞澤佐智子
女優・タレント