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ひと・ヒト・人

副業禁止の銀行員が無給で映画監督を続ける訳

(上)銀行員/映画監督 香西志帆 40代以降に活躍できるようキャリアを逆算してきた


映画制作は人生の勉強

 「求めてくれる人がいるならばそれに応えたいなと思っていますし、自費で制作していたときに比べると制作費を出してもらえるだけ助かっています。そんな環境下で撮影させてもらえるのは、ありがたいことだなあと。人生、日々勉強だと思っているんです。その練習の場を与えてもらっているんだと思っています」

 とはいえ、映像制作をするのは時間も労力も並大抵のものではないだろう。本業や講演活動もこなしながら、映像制作のオファーに応えていったのはなぜなのか。

 「映像をつくるのって本当に大変なんですよ(笑)。いろんな人が意見を求めてくるけれど、本来私は人をまとめるキャラでもないのに監督だからやらなければいけないですし。だから最初は断るんですよ。でも私がやらなければ、制作費が足りなくてその企画が流れてしまうなんていう話を聞くと、つい引き受けちゃうんですよね……。ただ、やっている間は本当に大変なんですが、不思議と後悔したことはないんです。やるたびにスキルが上がっていく実感も得られています」

映像制作の初期段階の絵コンテも自身で描く。写真は「神山椎茸(しいたけ)」のプロモーションビデオのもの
映像制作の初期段階の絵コンテも自身で描く。写真は「神山椎茸(しいたけ)」のプロモーションビデオのもの
映像制作の初期段階の絵コンテも自身で描く。写真は「神山椎茸(しいたけ)」のプロモーションビデオのもの

 脚本家を目指したところから始まった映画監督としての人生。その後国内外で数々の賞を受賞し、そこから仕事の幅が広がって、地域創生のコンサルタントとして商品のプロデュースなども行うようになる。数々の功績や実績を残してもなお、銀行員を辞めて独立しないのには、ある理由があった。

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取材・文/磯部麻衣(日経xwoman ARIA) 写真/太田亮、香西さん提供

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